ここで、医療情報の伝達手段について考えてみます。
 テレビ、ラジオ、書籍、講演などのマスコミュニケーションは、大量の人々に情報を伝えるという長所がある一方、情報の発信者が限られており、また情報の伝達も一方的であるという欠点もあります。診療時の説明、いわゆる「ムンテラ」は、患者に応じたきめ細かい情報を双方向的に伝えられることができる反面、情報を享受できるのは「患者」のみに限定されると言う限界があります。
 この点、インターネットによる情報伝達は、大量の人々に情報を伝えることができるうえ、E-mailを用いて双方向性の情報伝達が可能です。また、新しい情報を即時的に伝えることができるという、今までの情報伝達手段になかった優れた特徴を持ち合わせています。
 この優れた特徴を生かすべく、1996年7月よりインターネット上にホームページを開設し、痔疾患に関しての説明や、E-mailを用いての医療相談を行ってきました。