排便時に息むことにより、肛門括約筋は弛緩し左図の矢印のように便をスムーズに排出することができます。直腸膣中隔脆弱症の患者さんの場合は、右図のように弱くなっている直腸膣中隔が膣方向に膨らみ、息んだ力が肛門の方向に働きません。このために患者さんは、「すぐ出口まで便が来ているのに排便できない。」と訴え,膣側から圧迫することによって排便する習慣の方もいらっしゃいます。
実際に直腸膣中隔が膣方向に膨らむことを確認するための検査として行われているものにデフェコグラフィーがあります。まず、注腸透視検査に使う造影剤と小麦粉を練り合わせて軟便状態のペーストを作り、直腸内に注入します。その後に、透視台に備え付けてある便器に腰掛けて息んでもらい、排便状態をレントゲン撮影します。
これが デフェコグラフィー だ!
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