しばらくすると中待合いに進みます。
診察室が5つ入り口はカーテンで仕切ってあり、中の会話がぼんやりと聞こえてきます。
「こんなオープンな環境でおしりの診察をするなんて」
確かにおっしゃる通りですが、大勢の患者さんを能率良く診察するための妥協点です。ご了承願います。

○×さん、3番診察室に入ってください
さあ、あなたの順番がきました。診察室に入って、看護婦さんの指示に従い診察台に登ります。
「あれ、医者はいないの?」
患者さんがおしりを出すところからつきあっていては、非能率的ですし、第一見ている方だって恥ずかしいじゃないですか。そんなわけで、医師はいくつかの診察室を掛け持ちで診察をしています。
「診察台に登っておしりを出してください」
看護婦さんのいわれるままに従って、恥ずかしさは頂点に達します。ここで恥ずかしいあまり気が動転して、ズボンやスカートを脱いで、「下半身すっぽんぽん」になる必要はありません。おしりだけ出すように着衣をおろして横になると、看護婦さんが優しくバスタオルをかけてくれます。
「初めての診察ですね、今日はどうしました」
先ほど記入していただいた問診票を読みながら医師登場です。
「さあ、診察体位をとってもらいましょう」
次は、肛門科で行われる特殊な診察体位について説明します