SWARMの概要 SWARM は,モンテカルロ(Monte Carlo)法を用いて,電子衝突断面積からDC電界中における電子スオーム(スウォーム)パラメータを計算するためのソフトウェアです. CFD-ACE+やCOMSOL Multiphysics等の商用マルチフィジックス解析ソフトウェアを用いてプラズマのシミュレーションを行う際に,入力データとして必要となる電子スオームパラメータを計算することができます(K. Denpoh, 2009).モンテカルロ法に基づいているため計算時間はかかりますが,ボルツマン(Boltzmann)方程式を球面調和関数展開の二項近似している他のBoltzmann codeよりも精度の高い計算が可能です. SWARMでは,10種類までの気体を成分とした混合気体を取り扱うことが可能です.それらの気体分子と電子の衝突として,弾性衝突のみならず,(振動/電子)励起,中性解離,(解離性)電離,(解離性)電子付着等の非弾性衝突を考慮し,任意の換算電界に対する電子の SWARMを使用したプラズマシミュレーションの事例(GEC Reference Cell中におけるArプラズマの解析を含む2件)は,以下の文献で紹介しています.
下はVersion 1.09のスナップショットです.最新のVersion 1.13も同様です. ![]()
Ref: M. Surendra, Plasma Sources Sci. Technol., 4 (1995), pp. 56-73. ![]() Fig.1 Electron impact cross sections for model gas, based on Helium. ![]() Fig.2 Drift velocity as a function of reduced electric field. ![]() Fig.3 Mean electron energy as a function of reduced electric field. ![]() Fig.4 Ionization rate constant as a function of reduced electric field. ![]() Fig.5 Electron energy distribution functions (EEDFs) for various reduced electric fields.
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