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目次


46〜40億年前 [Top] [----] [Next]

1. ビッグ・バン

宇宙の始まりは、150億年前頃に起こったビッグ・バン(大爆発)によるものと されている。水素やヘリュームがエネルギーと共に急速に膨張し冷えていった。

2. 銀河系の誕生

これらの物質はゆっくり回転しながら密度にむらを生じ、濃い部分が次第に明るく 輝き、多数の銀河が誕生した。その回転力により円盤状になったガスや塵は集まって 恒星や惑星となった。太陽系の誕生は約50億年前と推定される。

3. 地球誕生

太陽の周囲を回りながら、太陽に引き寄せられない物質は、集まって惑星や彗星の 元となった。微惑星などの衝突が始まり、原始地球へと成長する。衝突時の エネルギーは熱エネルギーに変換し、原始地球の温度が上昇してきた。

4.厚い大気とマグマオーシャンの形成

温度上昇が始まると、隕石に含まれていた揮発性物質の脱ガスが起こり原始大気と なった。CO2やH2O等が原始地球の引力で保持され、地表で数百気圧に及ぶ 厚い層となった。原始大気の室温効果のため熱が逃げ難く、地表温度は 千数百度にも及び、ついに岩石が溶け出した。このマグマが地球全体を 海のように覆い、重い物質は中心部へ沈み、軽い物質は地表へ浮かび上がった。

5.水の惑星の誕生

微惑星の数が希薄になると、衝突のエネルギーが減少し、地表温度が下がり始めた。 水蒸気は高温の水滴となり、他の揮発性物質を溶かしながら降り注いだ。 この熱雨は、恐らく著しく酸性で、これに接する溶岩を分解しながら 海を作り、自らは中和され“水の惑星”を作り上げた。


40〜30億年前 [Top] [Prev] [Next]

6.CO2の行方

CO2は大気中に充満していたが、雨や海水が中和されるとその中に溶け込み、 海底に大量の石灰岩生成が起きた。陸上に押し上げられたまま保存された 最古の石灰岩は約38億年前のもので、この頃以前に小型の大陸が存在していたらしい。 CO2の急激な減少は室温効果を和らげ、地表温度を下げ、大気はN2が主成分になった。

7.原核生物の出現

オーストラリア北西部で発見された約35億年前のストロマトライトは、 藍藻や細菌によって作られたと信じられている。藍藻や細菌の細胞は極めて小さく、 核と細胞質の区別が無い原核生物である。その生命活動の結果として、 様々な物質が大気や水の中を循環し、地球生態系の基礎作りが行われた。


30〜20億年前 [Top] [Prev] [Next]

8.生物による地球環境の変化

藍藻が放出した酸素は、海水中の鉄イオンと反応して酸化鉄となり、 海底に沈殿した。これが世界各地に存在する縞状鉄鉱石であり、 植物化石を含む。更に藍藻や細菌は、海水中に溶け込んだCO2と共に、 膨大な量の石灰石を沈殿させた。約10億年前頃には、酸化鉄の沈殿は 殆ど終わり、大気中の酸素が急激に増加した。

9.酸素汚染と酸素呼吸

酸素は反応性に富み、生命活動の基本物質を分解するので、 原核生物の生存を脅かす。酸素汚染が始まった頃から、 生物の遺伝子にいろいろな防御機構が生じた。 更に猛毒である酸素を逆に利用する仕組み、つまり無気呼吸より 飛躍的に有利な酸素呼吸の仕組みを獲得した。


20〜10億年前 [Top] [Prev] [Next]

10.真核生物の出現

生物誕生から20億年も経つと、大型の細胞内に膜で包まれた核を持つ 真核生物が誕生した。細胞は膜構造で埋まり、細胞小器官が多数存在する。 染色体に含まれるDNAの量は、細菌の千倍にもなる。


10億年前〜現代 [Top] [Prev] [----]

11.多細胞生物への飛躍

真核生物の多細胞化は動物・植物の分化をもたらした。植物では 細胞同志の間に連絡は殆ど無いが、動物では相互作用が非常に進み、 組織化された。7億年ほど前には、クラゲ・海綿・環形動物の仲間、 藻類等の大型の底生生物が出現した。

12.陸上への生活圏の拡大

古生代のはじめ、大気上層の酸素の一部が太陽の紫外線を受けオゾンに変化し、 紫外線を吸収遮断した。有害な紫外線の減少で海底の生物が浮上し、 爆発的に多様多彩になった。更なる酸素の増加で、4億年前には 陸上にも生活できる環境が整った。

13.陸上生物の進化

シルル紀になると、コケ・シダが最初に陸生化し、その後を追ってデボン紀に、 両生類・昆虫類が進出した。石灰紀には高温多湿の気候に恵まれ、 巨大なシダ類の大森林が出現し、地球を“緑の惑星”に変えていった。

二畳紀末の乾湿・寒暖を厳しく繰り返す複雑な気候の到来で、 シダの巨大な森林が消え、海中でもフズリナ類・四方珊瑚類・サンヨウチュウが 一斉絶滅した。

中世代には、陸上に裸子植物やハ虫類が、海中にアンモナイトが繁栄した。 温暖な気候と生い茂る植物に恵まれ、恐竜類が地上に君臨した。

白亜紀に起こった恐竜類・アンモナイト類・一部の浮遊性有孔虫類などの 一斉絶滅は、小惑星サイズの隕石が地球に衝突した際の大量のほこりで 日射が減り、植物が枯れ、多くの動物も絶滅したと言われている。

新生代を迎えて、鳥類・ホ乳類・被子植物が繁栄した。これらは、 乾燥・寒冷気候にも適応できたため、熱帯から極致まで生活圏を広げた。 霊長類が出現したのが第三紀のはじめで、分子進化の観点から ヘモグロビンのアミノ酸配列を分析すると、チンパンジーと 我々の先祖が分岐したのは、たった400万年前である。

14.人類の将来

近代的科学技術を手にした人類は、僅か100年くらいの間に、信じられないほどの 変化を地球にもたらした。その変化は46億年の延長線上ではとても考えられない 程のもので、今や、自らの絶滅を招く諸問題に直面している。
  1. 食物管理の成功がもたらした人口の爆発的増加は、生態系をいびつなものに 変えていった。
  2. 工業の発達に続く大量消費のつけは、大気・水・土壌の汚染、とどまることを 知らぬ森林の伐採や酸性雨等による被害、ついには地球温暖化・オゾン層の破壊に まで至った。
  3. 核爆弾の保有や放射能汚染は、地球生態形の消滅につながりかねない。
地球生態系の頂点で繁栄してきた人類は、他の生物が急激に消滅しつつある中で その存在の基盤を根こそぎ失う恐れがあるにも関らず、未だこれとした方策を 持たず、相変わらず経済至上主義がのさばり、国家や民族関の争いも絶えない。 人類は、46億年の時の流れの中の存在であることを認識し、100万年とは言わず、 せめて、千年先ぐらい先を見た倫理観、価値観に立って、生活様式を変えて 行かなければその将来はない。

この図表は、生命の貴重さを表し、全生物の存続のために、全人類が力を 合わせる一助になることを願い作られたものである。


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