さて、現在2001年夏、NEC 9821V200 は、K6-2 400MHz を載せて、Windows 98SE 上で快適に動いています。通常の事務仕事には、ストレスなく使用できています。世の中は、Windows
XP の発売が近く、雑誌でも紹介記事で花盛りです。しかし、旧NEC PC98 には無縁の世界です。Windows me からPC98はサポートされず、蚊帳の外。そのお陰で、OSをいじることもないので、無事動いているとも言え、感謝すべきかも知れません。あとは使いつぶすしかありません。では、なぜ嘆きの
Windows me かって?
今度はノートの話です。ノートPCとしてフル活用していたSHARPのPC-A445(Pentium 133MHz, Memory
48MB, HDD 1GB)も起動しなくなり(厳密には、本体を強く叩くことによって、5回に1回くらい起動することもあります)、昨年からやっぱりSHARPのPC-MJ120V(Pentim
III 500MHz, Memory 192MHz, HDD 10GB)に更新していました。OSはWindows 98SE
で、快適に動いていました。特に不自由なこともありませんでした。ところが、前記したように世は Windows XPです。Windows
2000 やme の時代も終わろうとしています。「いまだに 98SEでいいのかな?」という悪魔の誘いです。過去の経験から、よほどの必要性がない限りOSの変更はやめた方がいいと常々主張していましたが、悪い虫が騒ぎ出しました。期間限定で安く出ていたアップグレード版の販売も終わると言われ、実際在庫がなくなった店もありました。売り切れたら大変、という危機感が、後悔へとつながってしまいました。
ノートはデスクトップのNECと違って、それなりのスペックです。これならOSのアップグレードも問題なかろうという安心感がくせ者でした。Windows
2000 という選択肢もありましたが、ドライバー類の問題から苦労しそうでしたから、安全にmeへのアップグレードを考えました。SHARPのHPで確認しても問題なさそうでしたので安易に考えていました。ルンルン気分でmeのCD-ROMを挿入。
順調に事は進まなかったことは想像の通りです。起動ディスクを作ってしばらく経ってから器械は固まってしまいました。ウンともスンともいいません。あーあ、また1からやり直しかあ、フォーマットかなあ、リカバリーCDを捜さなくっちゃ、とNECでやった苦労を思い出します。
幸い、今回は起動ディスクを作ってありました。FDDから起動することでCDにアクセスできましたから、そこからインストールプログラムを起動することに成功しました。実は、最初起動ディスクがCD-ROMドライブを認識しないで大騒ぎしたんですが、あれこれやっているうちに、何とか
me のインストールは成功しました。今思えば、システムを操作するいろんなユーティリティーソフトを起動したまま上書きインストールしたのが悪かったのかも知れませんが、後の祭りです。
ともかく、無事 me は起動して一安心でした。ところがUSB器機が使えなくなったりして、ドライバーの入れ直しを数回。いまだ不調です。重宝していた画像ソフトのSusieも起動しなくなりました。一番困るのは、しょっちゅう固まっちゃうことです。そして電源が切れなくなることも度々。me
にはもとの98SEの環境に戻すオプションもあったのですが、保存し忘れたのは想像の通りです。
結局、デフラグの驚異的スピードに感嘆するくらいで、電源管理が不調で、何にも便利にならず、ストレスだけが増えちゃってます。教訓は、必要もないのにOSをいじらないこと。何度同じ教訓を得ているのか。全然身になっていない自分が恥ずかしい限りです。とはいえ、年末にはXPをいじっているような予感がする自分が恐ろしい・・・。
(2001.7)