佐和田温泉 入海 (佐渡市) A (泉質A、浴室C、設備B、眺めC)
佐渡市窪田782 TEL:0259-52-3521 営業時間:立ち寄り湯なし 定休日:なし
泉質:ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉、21℃、循環
タオル:あり サウナ:なし 露天:なし 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:なし 食堂:なし
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場所:立ち寄り湯は受け付けていないが、宿泊利用したので紹介する。佐和田から相川へ向かう道路沿いにある。旅館の裏は道路を隔てて海水浴場になっている。
料金:立ち寄り湯不可。宿泊しても決して損はないので、是非利用されたい。
浴室:浴室には木枠に囲まれた長方形の浴槽があるのみで、黒褐色(コーラ色)の湯が満ちている。洗い場が畳敷きになっているのがここの名物であり、贅沢気分になれて心地よい。洗い場にはボディソープ、シャンプー類あり。脱衣場洗面台にはドライヤーあり。櫛や整髪料等は置いてない。浴室窓からは植え込みが見えるのみで景色は見えない。
泉質:泉質は含食塩重曹泉と記載してあるが、現在の呼び方ではナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉であろう。源泉温度21℃。PH7.9。成分表の掲示内容が不十分であるが、主な成分(イオン濃度mg/kg)は、K
52.9、Na 393.1、NH4 9.53、Ca 14.3、Mg 1.1、Fe
0.07、Mn 0.02、Al 0.46、Cl 248.2、SO4 8.2、HCO3 772.59、メタ珪酸 112、メタ硼酸 20.7、などで、蒸発残留物合計は1460mg/kgである。源泉は加熱・循環され、塩素系消毒剤も使用しているとのことであるが、カルキ臭いことはない。実際の湯は茶褐色であるが、浴槽内では真っ黒で、透明度は10cm程度しかない。ほとんど無味無臭であるが、非加熱の源泉蛇口があるので、源泉を飲んでみると甘みがあり、芳香を感じる。肌はツルツルとなり、肌に優しく、浴感はすこぶる良い。
コメント:これだけの黒湯は新潟県内屈指である。良質なモール泉であり、泉質的にはすぐれている。循環式ではあるが、源泉蛇口があり、生の源泉を味わうことも可能である。小規模旅館で、混雑することもなく、湯の鮮度が保たれているのが良い。畳敷きの洗い場も魅力的である。昭和45年の掘削であるが、掘っても何も出ないので、弘法様に聞いたら、もう少し掘ると、七色に輝く湯が出るとのお告げがあり、数日後に今の湯脈に当たって、温泉が15mも噴き上げたとのことである。旅館前の隅に、源泉の祠が祀られている。立ち寄り湯できないのは残念であるが、泉質的にはすばらしく、個性的である。宿泊利用でも低料金で料理はすばらしく、設備や景色にこだわらず、温泉の楽しみだけを考えると、大規模観光旅館に泊まるよりこちらがお勧めである。1人での利用や素泊まりも可能であり、ビジネス利用にも便利である。佐渡出張の宿には最適である。
(No.404 2006/9/8) |