Y2K問題もあって、年末はずっと職場に泊まり込みであった。元旦の午後、ようやくフリーになったので、疲れをとりに宿泊である。年末にいくつか温泉を当たってみたが、たまたまここが空いていた。この宿は10年振りの宿泊になる。今回の料金は大人18000円。某旅行社の仲介による。正月としては格安である。 旅館に着くと、玄関先に出迎えがあり、応対も良い。部屋は3階。町中なので景色は良くないが、きれいに管理された部屋である。仲居さん(美人であった)の挨拶、説明とも適切で、好感が持てた。トイレはヒーター付きのウォッシュレット。テーブルの上にはお菓子の他漬け物が用意されていた。 さて、夕食は新築された宴会棟の7階。各部屋毎のテーブルの椅子席であった。部屋食といきたいが、この料金なら仕方ないか。入り口で升酒のサービスがあり、グイッと空けたら早くもほろ酔い気分。料理は豪華ではないが、値段を考えればそれ相応の満足できる内容であろう。鯛シャブがメインかな。子供用のお子さまランチも必要十分。子供にはラーメンが付いたが、これが美味しかった。テーブル席でのんびりとはいかなかったのが残念。落ち着かないで早めに夕食が終わってしまった。さて下へ降りようと思ったが、帰りのエレベーターが故障して、1階まで階段で降りていい運動になった。子供と1階の売店を見ていると今度は非常ベルが鳴る。誤報だったが、消防署員が駆けつける騒ぎだった。再び入浴後、夕食の子供用ラーメンの味が忘れられず、家族全員1階の食べ処で夜食に食べた。1杯800円であった。細麺・縮れ麺で、さっぱり味で、酒の後にはちょうど良い味付けである。量はちょっと少ないかな。カラオケコーナーはたいそう盛り上がっているようだったが、子連れの当方は大人しく部屋に戻って就寝。 翌朝は7時半頃に目覚める。朝風呂を浴びて、夕食と同じ会場でバイキングの朝食。昨夜は夜間で気付かなかったが、窓からの眺望が実にすばらしい。暖冬で雪がうっすらとしかない弥彦山が一望される。眼下には弥彦神社の杜、そして門前町の人並みが見える。駐車場は既に満杯で、順番待ちの車の列が見える。 チェックアウト後、ホテルにそのまま車を置かせてもらって、弥彦神社に初詣に行った。けっこうな賑わいである。おみくじを引いたら悪いことだらけ。家内の方はいいことずくめ。今年が思いやられる。最近私に冷たい家内は何をお願いしたことやら・・・。竹の枝に付けられたスルメを焚かれていた火(何て言うんでしたっけ?)であぶって食べて、無病息災を念じた。スルメは、境内では1000円で売っていたが、門前の土産物店では500円であった。 今回利用することはできなかったが、宿泊客は、観音寺温泉の上州苑も含めて、弥彦温泉の組合に加入している旅館の風呂が自由に利用できるという特典がある。もちろん入浴料無料である。家族連れでなく、私ひとりだったら数件の梯子をするところなんだけど、家族サービスということでがまんした。ちょっと悔やんでいる。 |