今日は、東響新潟定期演奏会の日に恒例の「東響ロビーコンサート」を聴かせていただくことにしました。先回の9月のロビーコンサートは仕事で参加できませんでしたので、7月のロビーコンサート以来になります。
今回の出演は、フルート/ピッコロの濱崎麻里子さん、パーカッションの綱川淳美さん、ヴァイオリンの土屋杏子さん、ヴィオラの青木篤子さんという、東響が誇るきれいどころを集めた魅力あるメンバーによる変わった編成です。
10月最初の日曜日。今日は古町周辺では「Furumachi Classic Festa in mall 7」や「第2回新潟音楽祭」が開催されており、そちらも気になりましたが、このロビーコンサートに参加することにしました。
ホームベージを一旦アップして、デパートに出かけた暴君を見送り、近くの某公共温泉で心身を癒し、ゆっくりと昼食を摂って家を出ました。今日は長丁場になりますので、定額料金の市役所駐車場に車をとめて、りゅーとぴあ入りしました。
ホワイエは既に開場されており、ステージ前には大勢の人たちが開演を待っていました。私は中央後方に場所を取り、開演を待ちました。
開演時間となり、4人のメンバーが登場しました。左から、フルートの濱崎さん、パーカッションの綱川さん、ヴァイオリンの土屋さん、ヴィオラの青木さんです。大柄な土屋さん、青木さんに比して、小柄な綱川さんの細さが目立ちました。4人ともヴィジュアル的にも美しく、至近距離で演奏を聴けて良かったです。
1曲目は、ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」です。鉄琴(グロッケン)とフルート、そして弦楽二重奏が、絶妙に絡み合い、編曲の良さと相まって、美しい音楽世界を作り出していました。
ここで、土屋さんによる挨拶がありましたが、この編成でのオリジナル曲はありませんので、今日の演奏曲は、すべて自分たちで編曲されたとのことでした。濱崎さんへのインタビューがあり、タンギングなど演奏の工夫などについて話してくれました。
2曲目は、ラヴェルの弦楽四重奏曲の第2楽章です。この曲は、7月のロビーコンサートで、青木さんらが演奏していました。
ヴァイオリンパートをフルートで演奏し、グロッケンが加わって、絶妙なサウンドを作り出していました。まるでオリジナル曲のようであり、深淵な音楽に引き込まれました。
再び土屋さんによるMCがあり、曲目説明、演奏の工夫など興味深く聞きました。そして、レスピーギの「リュートのための古風な舞曲とアリア」より「イタリアーナ」が演奏されました。フルートの弦楽二重奏にグロッケンの煌めく音が加わって、素晴らしい演奏効果を上げていました。
続く土屋さんのお話の中で、綱川さんへのインタビューがありましたが、タンバリン演奏用に滑り止めのスプレーを使っている話など、楽しく聞かせていただきました。
チューニングをして、ひと呼吸置き、最後はストラヴィンスキーの「プルチネルラ」より、5曲が演奏されました。
1曲目の「Sinfonia」は、軽快にお馴染みのメロディーが流れ、4人の絶妙なアンサンブルにより、楽しく演奏に引き込まれました。
2曲目の「Serenata」は、先ほどの話にあったタンバリンの滑り止めの効果も鮮やかに、ゆったりと歌い上げました。
3曲目の「Tarantella」は、綱川さんは4本のバチを手に持って演奏し、軽快に、躍動的に、急ぎ足で駆け抜けました。
4曲目の「Gavotto con due variazioni」は、ゆったりと、美しいメロディーを奏で、明るく舞い踊り、爽やかに楽しませてくれました。
5曲目の「Menuetto e Finale」は、ピッコロとグロッケンに始まり、弦楽が加わって、ゆったりとした中に、荘厳さも感じられました。エネルギーを増して、スビードアップして、激しくリズムを刻み、緩急を繰り返して、興奮の中にフィナーレとなりました。
大きな拍手に応えて、アンコールに、プロコフィエフの「3つのオレンジへの恋」より「行進曲」が演奏され、ちょっと軽妙に、軽快に音楽を奏でて、大きな盛り上りの中に、ロビーコンサートは終演となりました。
素晴らしい演奏に、大きな拍手が贈られました。観客のみでなく、後ろで私服で聴いていた東響の団員の皆さんからも大きな拍手が贈られて、素晴らしい演奏を讃えていました。
こんな演奏を、至近距離で、無料で聴かせていただけるなんて、何ともありがたいことです。日曜の昼下がりに相応しい爽やかな感動をいただき、明るい気分でりゅーとぴあを一旦後にしました。
さて、次回のロビーコンサートは、来年の3月23日の12時からの開催です。チェロの蟹江慶行さん、コントラバスの北村一平さんにより、ロッシーニのチェロとコントラバスのための二重奏曲ほかが予定されています。ずいぶん先になりますが、楽しみにしたいと思います。
(客席:中央・後方、無料) |