ラ・フォル・ジュルネ新潟2012
213 ルネ・マルタンのル・ク・ド・クール
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2012年4月28日(土) 15:15  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
ピアノ:サンヤ・ビジャーク、リディア・ビジャーク
チェロ・指揮:アレクサンドル・ルーディン
管弦楽:ムジカ・ヴィーヴァ
合唱:モスクワ大司教座合唱団
 


サンヤ・ビジャーク、リディア・ビジャーク(ピアノ)

  ストラヴィンスキー:ペトルーシュカ (4手ピアノ版 抜粋)


アレクサンドロ・ルーディン(チェロ・指揮)、ムジカ・ヴィーヴァ

  チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ(チェロ・オーケストラ版)
  グラズノフ:アラビアのモロディ(2つの小品 op.20より)
 

モスクワ大司教座合唱団、アナトリー・グリンデンコ(指揮)

  ラフマニノフ:平和の恵み
  グレチャニノフ:思連祷
  ロシア民謡:黒いからす
  ロシア民謡:雪はもうたくさん
 
 
 

 今年のLFJ新潟の目玉コンサートのひとつです。マルタンさんがお勧めのアーチストをまとめて聴けるという内容豊富な公演です。

 客席は1列目の左側。先行発売で買ったのに、どうしてこんな端の席になるんだろうと疑問と不満が沸きましたが、最終的には良かったです。
 すぐ前を出演者が通り、じっくりと観察できました。ビジャール姉妹が通ったときには、香水の香りがして、うっとりしてしまいました。音響的には問題ですが、視覚的、嗅覚的には楽しめて、結果的には大変良い席でした。

 マルタンさんの司会・進行で演奏が進められました。ビジャーク姉妹は、どちらが姉で、妹なのかは分かりませんが、ともにスーパーモデルのように容姿端麗。青緑色のドレスとエンジ色のドレスが艶やかでした。演奏は抜群。力強さ、ダイナミックさに音の輝きもあります。さすがに噂どおりの実力を感じさせました。

 さて、ぺトルーシュカというと、「ペトルーシュカからの3楽章」として、独奏での演奏は聴く機会がありますが、連弾で聴くのは珍しいです。2010年8月に、坂井加納、磯田朋子のお二人による連弾を聴いて以来となります。オーケストラ演奏も良いですが、ピアノでも十分に楽しめました。

 続いては、「0才からのコンサート」と同様に、ルーディンさんのチェロの弾き振りでの演奏でした。今度は赤ちゃんの合唱はなく、美しい演奏に酔いしれました。

 そして、モスクワ大司教座合唱団には驚きました。貫禄ある男たちの合唱は重厚であり、聴く者を圧倒します。上品な教会音楽とは対極的な、魂の叫びとでもいいますか、心にダイレクトに迫ってきます。明日の公演も楽しみになりました。
 
 
(客席:1階1-6、¥2500)