新潟に吹奏楽団は数多くありますが、演奏の質という点では、このウインドオーケストラはトップクラスではないでしょうか。特に松井さんを指揮者に迎えてからのコンサートはすばらしく、毎回楽しく聴かせていただいております。
ということで、昨夜のツィメルマンの感動も醒めないうちに、再びのりゅーとぴあ詣でとなりました。前売り券を買っておいたはずなのに紛失し、当日券を買っての入場となりました。
ホワイエではロビーコンサートが行われており、その後ホールでパーカーションの演奏も行われました。これがいい演奏で感心しました。
2階は混みあっていましたので、3階正面に席を取りました。吹奏楽人口の多さを反映し、乳児から熟年まで、年齢層は広いです。制服姿の中学生、高校生も多く、平均年齢はかなり低いと思います。クラシックコンサートも若い人が来てくれると良いのですけれど・・。
長身でかっこいい松井さんが登場して開演です。第一部は純吹奏楽でしたが、きっちりした演奏を聴かせてくれました。
第二部はクラッシックの編曲物です。ラフマニノフの前には、恒例になった松井さんのピアノを弾きながらの曲目解説がありましたが、これがまた良かったです。あの一番有名な第18変奏の甘美なメロディは、パガニーニの主題の反行型(楽譜の上下を反対にした形)というのは、今頃になって初めて知りました。この豆知識を得られただけでも今日来た甲斐がありました。
第三部は小林さんを司会に迎えて、吹奏楽コンサート恒例のポップスステージです。プログラムには記載されていないオープニングは、松井さんが海賊に扮して、「ウイーアー!」でしたが、P席にトランペットが出て演奏したりで、迫力満点でした。
その後は団員によるパフォーマンスを交えながら、楽しく演奏が進められました。聴き栄えする編曲もあって、演奏も前半より生き生きして、こなれていたように思います。
アンコールを演奏して終演となりましたが、「マンボ」も良かったです。最後を〆るには最適な曲であり、演奏だったと思います。
毎度ながら、楽しく聴かせていただきました。細かいことを言えば、第一部、第二部で、いつもに比して、演奏の精度の乱れがあったのが気になりましたが・・・。
松井さんは、若いにもかかわらず、素晴らしい指揮者と思います。見栄えもいいですし、良い音楽を創り出しています。先日聴いた日本フィルの定期演奏会で配られたプログラムにも松井さんが紹介されていて、うれしくなりました。今後の益々の活躍を期待したいです。
(客席:3階 I 2−9、当日券:¥1200) |