山本真希 オルガンリサイタルシリーズ 
グレンツィングオルガンの魅力 No.6  
      
スペインのオルガン音楽 〜黄金時代を彷彿させる豪華絢爛な響き〜
  ←前  次→
2009年2月22日(日) 15:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
パイプオルガン:山本真希
 
 
ホセ・ヒメネス:

アントニオ・デ・カベソン:
               
 
フランシスコ・コレア・デ・アラウホ:
                     
 
 
アントニオ・コレア・プラーガ:
 
(休憩15分)
 
アギレラ・デ・エレディア:
 
パブロ・ブルーナ:
 
 
ホセ・リドン:
 
 
(アンコール)
ホワン・ガバニーリュス:
 
 
 
第6旋法のバッターリャ
 
第4旋法のティエント
“騎士の歌”によるディフェレンシアス
 
第4旋法のティエント
第5旋法のティエント
分割鍵盤のための第10旋法のティエント
 
第6旋法のバッターリャ
 
 
 
サルヴェ・レジーナ
 
第2旋法の過ったティエント
聖母の連祷によるティエント
 
エレヴァシオン−アレグロ
フーガ第6番 「キリストの聖体祝日」のための賛歌
 
 
イタリア風コレンテ
 
 
 
 今週は寒波襲来で大荒れの天気でしたが、昨日午後から天候が回復し、本日は晴れて久しぶりの好天となりました。こんな日曜日の午後、遅めの昼食として某所で「ラーチャン」を食べ、ホールへと向かいました。
 ホールに着くとたいそうな人混み。劇場で専門学校の卒業記念ファッションショーが開催され、開場待ちの長い行列ができていました。一方のコンサートホールは対称的に落ち着いた雰囲気です。いつものように空席が目立ちますが、ゆったり聴けてありがたいです。コンサートホールに入るのはニューイヤー・オルガンコンサート以来ですから随分久しぶりに感じます。

 場内が暗転し、山本さんが入場して開演です。今日は上が緑色、下が黒の衣裳です。相変わらずにエレガントで魅力的です。
 山本さんのオルガン・リサイタルシリーズは今回が6回目となりますが、毎回テーマを決めて、様々なオルガン曲を紹介してきています。今回のテーマはスペインのオルガン音楽です。りゅーとぴあのオルガンはスペイン製ですから、音響的にはピッタリと推測されます。
 今日の演目の作曲家の名前は全く聞いたこともなく、当然曲も聴いたことはありません。始めは少し単調に感じ、「ラーチャン」で腹一杯の私は、少々意識レベルが低下してしまいましたが、前半最後の曲で我に帰り、水平トランペットの迫力に圧倒されました。

 さて、スペインのオルガンの特徴はこの水平トランペットだそうであり、どの曲も水平トランペットが効果的に使われていました。奥から響いてくる柔らかな音と、前方に響き渡る水平トランペットが対称的であり、音の奥行きが感じられ、立体感を生み出して、素晴らしい演奏効果を与えていました。これまで聴いたことのない音色がたくさんあって、りゅーとぴあのグレツィング・オルガンの奥の深さを感じさせました。

 どれもが初めて聴く曲ですから、演奏の良否は判断できませんが、オルガンから多彩な音楽を紡ぎ出す山本さんの実力を再確認したように感じました。ただし、山本さんのトークや解説があったらもっと良かったかもと、山本さんファンは感じました。

 
(客席:3階 I 3-9 、会員割引:1350円)