一色まこと: ピアノの森 (連載中) (講談社) ピアニストを父に持ち、自分もピアニストをめざして練習に励む雨宮修平と森の中に捨てられたピアノを弾いて育った一ノ瀬海(カイ)との出会いから話が展開します。 2007年に映画化されましたが、原作の良さが十分に表現されていて、大人の鑑賞に堪える良くできたアニメでした。映画では学生ピアノコンクール出場まででしたが、原作は延々と続き、ショパンコンクールに挑戦中です。最新刊は第25巻ですが、先は長そうです。 |
さそうあきら: 神童 (全4巻、文庫版は全3巻) (双葉社) 少年野球のピッチャーとして活躍する天才的ピアニスト・成瀬うたと音大をめざす浪人生の菊名和音(ワオ)の交流を描いた物語です。絵から音楽が聞こえてくる不思議な作品です。文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞したというのもうなづける名作です。 |
さそうあきら: マエストロ (全3巻) (双葉社) 不況のため解散した中央交響楽団が謎の指揮者・天道徹三郎の下に再結成。「運命」と「未完成」を演奏する過程を通して楽員たちの人生模様を描いています。 長い間WEB上で連載されていたものが単行本化されました。「神童」と同じ作者とは思えないような癖のある絵に馴染みにくさを感じますが、ぐいぐいと話に引き込まれてしまいます。 |
能條純一: アレルヤ (全5巻) (小学館) 父が伝説の名ヴァイオリストの道音響(みちおと・ひびき)、そのヴァイオリンの音は聴く人の心を打ち振るわせる。その生まれながらの才能に嫉妬する有馬公平。 物語の舞台が「ミューザ川崎」や「すみだトリフォニー・ホール」で、登場人物も面白く、音楽好きの方々も十分に楽しめる物語です。最後は尻切れ感が否めませんが、名作だと思います。 |
二ノ宮知子: のだめカンタービレ (全25巻) (講談社) 今さら紹介するまでもないのですが、音楽コミックでは上げないわけにもいきません。テレビドラマ化、アニメ化されましたが、映画化も決定されました。連載が遅く、話の筋も忘れそうになるくらいでしたが、ようやく完結を見ました。 |
新川直司: 四月は君の嘘 (連載中) (講談社) はじめはこのコミックの存在を知らなかったのですが、関連のコンサートから知り、一気買いしてのめり込みました。コンクールに優勝を重ね、天才ピアニストと称されながら、母の死をきっかけにピアノを弾けなくなった有馬公生。ひとりのヴァイオリニストとの出会いから、再びピアノに目覚めていくのでした。TVアニメ化もされました。 |