キャンディーズ解散30周年に寄せて


 2008年4月4日は、キャンディーズ解散から30周年ということで、ファンクラブの大同総会が開催され、マスコミでも大きく取り上げられていました。キャンディーズファンだった石破防衛大臣のコメントがニュースに流されるなどしていました。40代・50代の人にとってはキャンディーズの時代はまさに青春の1ページ。
 私もこんなニュースを見聞きして、一気に当時を思い起こしました。あの頃はあの頃で、悩みや苦しみがあったのでしょうけれど、今思えば古き良き時代。こんな閉塞感漂う21世紀を迎えていようとは思っていなかったでしょう。もう、あの時代には戻れないのだけれど、私にも青春はあったのです。

 1978年4月4日21時17分、後楽園球場で開催された解散コンサート(ファイナルカーニバル)終演とともに、キャンディーズは解散しました。当時家庭用ビデオは高額で、学生の私は、テレビの音声をラジカセで録音するのがやっとでした。その夜、美樹ちゃんファンだった私は、「やっといっしょになれるね」と2人で見つめ合った夢を見たことを鮮明に覚えています。

 ランちゃん、スーちゃんの陰に隠れて、ミキちゃんは一歩下がった印象がありました。しかし、私はスリムでキュートなミキちゃんが一番好きでした。センターでソロをとることは少なかったですが、音楽的には一番要になっていたのではと思っています。
 今、手元に解散記念に発売されたLP5枚組の大全集「キャンディーズ1676日」と後楽園球場のライブを納めた3枚組「キャンディーズ・ファイナルカーニバル・プラスワン」がありますが、両者ともミキちゃんはたすきの陰になって見えていません。立ち位置的にそうなってしまうのでしょうが、象徴的に感じてしまいます。(私の人生にも通じるように感じます。)

 ちなみに、ファイナルカーニバルでは17時17分の開演から21時17分の終演まで、全52曲が演奏されました。1曲目がバックバンドのMMPの演奏による「Open Sesame」。次いで「Jupiter」、「Hard Times」、「Do it」と、最初は洋楽ナンバーが続き、音楽的素養の高さを示してくれましたが、TVでは放映されませんでした。前記のライブ盤で一部を聴くことができます。その後「恋のあやつり人形」、「ハート泥棒」、「内気なあいつ」とおなじみのナンバーが始まり、21時に歌い始められた52曲目の「つばさ」が最後の曲となりました。
 なお、この解散コンサートを前に、全国縦断コンサート「キャンディーズありがとうカーニバル」が行われ、新潟でも新潟市体育館に5000人の観客を集めて開催されました。私はチケットを買えず行くことができず、参加した友人を羨ましく思っていました。

 と、若かった頃を思い出し、もう一度やり直せたなら、とあれこれ考えながら、とりとめのないことを書いてしまいました。女優として成功したランちゃん、スーちゃんはTVでお見かけしますが、ミキちゃんのお姿を拝見する機会がありません。お元気でありますように・・・。

(2008/4/6)