毎年柏崎の花火大会の模様をデジカメ写真でご紹介してきました。
1997年 ぎおん柏崎まつり海の大花火大会(QV-10)
1998年 ぎおん柏崎まつり海の大花火大会(QV-770)
1999年 ぎおん柏崎まつり海の大花火大会(DSC-X110)
毎年カメラの機種を更新し、レベルアップを図ってきたのですが、諸般の事情で変わり映えなく、今年も SANYO DSC-X110による撮影です。
今年は、柏崎市市制60周年ということで、最後に尺玉600連発という企画があり、楽しみにしておりました。(→プログラム) 7時40分の打ち上げ開始なので、夕食後ぶらぶらと赤坂山の宿舎から歩いて海岸に向かいました。海岸に出ると、道路はすでに交通止め、鵜川の橋の上にも大勢の人が座り込んでいました。海岸の奥まで歩いていくとちょうど打ち上げ開始の時間です。この場所では、右手の砂浜から、海空中スターマインと小型スターマイン、正面にワイドスターマイン、左にベスビアススターマインと3尺玉、そして単発花火を見ることができます。柏崎は、広大な砂浜、防波堤を有効に利用し、視野いっぱいに広がるワイドな演出が特色です。観覧場所も十分広く、早くから場所取りをしなくとも観覧場所を確保できるのもありがたいです。
今年は天候にも恵まれ、暑すぎることもなく爽やかな夜でした。打ち上げは今年も片貝煙火工業です。そうです、あの片貝まつりを仕切っている片貝煙火工業です。98年から打ち上げを請け負うようになり、花火大会の質が一段とアップしました。今年もすばらしい花火を提供してくれました。名物の海空中スターマインは県内一であることは間違いないですが、視野いっぱいに広がるワイドスターマインも大きな魅力です。さらに長岡に負けまいというベスビアススターマインも迫力満点です。単発の尺玉も単調にならず飽きさせません。
例年豪華な花火を提供してくれる地元の3大スポンサー、ブルボン、東京電力、NECの花火はやっぱりすごく、趣向を凝らしてあって、新鮮な驚きが得られました。最後の尺玉600連発に備え、スターマインの数は昨年より若干少ないように思いましたが、間延びすることもありません。
ただ、3尺玉は例年のことですが、長岡ほどの美しさがありません。単に大きければいいわけではないですよね。柏崎では、3尺玉だけは4尺玉の技術を持つ片貝煙火工業の本田さんではなく、長岡同様に嘉瀬さんの製作だそうですが、いいのはやっぱり長岡で上げるんでしょうか。
そして、9時20分、市民の花火。アナウンスの声も興奮気味でしたが、片貝煙火工業の力を出し切り、おそらくはホームグランドの片貝まつりでもやれないことをやっているに違いありません。右手に海空中スターマイン、正面にワイドスターマイン、左に大スターマインと視野いっぱいに花火が一斉に打ち上がり、右を向いたり左を向いたり、見る方も楽ではありません。久しぶりに感動の涙がにじみました。もう満足。今年はもう花火は見なくてもいいや、という気分にさえなりました。
しかし、これで終わりではないのです。ちょっと準備の時間をおいて、本日の目玉、尺玉600連発です。この話を初めて聞いたとき、半信半疑でした。会場でも60連発の間違いじゃないの、と話している人もいました。ところがどっこいやってくれました。9時半、打ち上げ開始です。視野の右から左まで、一斉に上がる尺玉の迫力。次から次ぎへと絶えることなく上がり続けます。場所によっては、煙もすごくて見えにくかったところもあったようですが、私の場所ではじゃまにならず、幾重にも重なる光の洪水と、米山にこだまする音の饗宴にただ酔いしれていただけでした。
カメラに収めることなどできようもなく、恍惚のひとときを楽しみ、人混みの中を赤坂山へと帰っていきました。来週の長岡はもう見なくていいやという気分です。片貝まつりまでは興奮は冷めないでしょう。来年はどういう趣向になるやら・・。