矢田温泉 森の湯小屋 さぎの湯 (三条市) C  (泉質C、浴室C、設備C、眺めC) 

三条市大字矢田888 TEL:0256-45-0888 営業時間:9:00-21:00 定休日:毎月第2木曜日(祝日の場合は翌日)
泉質:メタケイ酸の項による規定泉、12.2℃、循環
タオル:なし サウナ:なし 露天:なし 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:あり 食堂:あり
http://saginoyu.net/

場所:三条市の南部(旧栄町)の丘陵の高台に、2007年12月7日にオープンした日帰り温泉施設である。山側を通る県道8号線(長岡・見附・三条線)に案内板が出ているのでそこから入っていく。しらさぎ森林公園があるが、そこから坂を少し登った所にある。かつてここには栄町の老人憩いの家「しらさぎ荘」があったが、中越地震に被災して閉館した。ここに同じ名称で復活オープンした。三条市の施設であるが、指定管理者制度により新潟ビルサービスが運営された。2017年4月1日より、指定管理者が関越サービスに代わり、これに伴いリューアルが行われ、2017年4月16日に、「森の湯小屋 さぎの湯」として新装オープンした。

料金:下足箱に靴を入れ、券売機で入館券を購入し、下足箱の鍵と交換に受付すると番号札が渡される。入館料は大人(12〜65歳未満):400円、65歳以上:300円、子供:100円、タオル別。回数券あり。ポイントカードあり。

浴室:2階に上がり、狭い通路を進んだ奥に浴室がある。手前が「ほたる」、奥が「はなしょうぶ」と命名され、奥が多少広いようだ。今回は「はなしょうぶ」を利用したがコンパクトな造りで、大浴槽があるのみである。浴室は山側に面しており、外には塀もあるので景色は見えないが、窓は大きく開放感があり、緑豊かで、森林浴気分で入浴できる。洗い場は仕切付きで8ヶ所、ほかにシャワーが1ヶ所ある。ボディーソープ、シャンプー類完備。脱衣場には鍵付きロッカーのほかに脱衣棚に脱衣籠があり、洗面台にはドライヤーが置いてある。

泉質:源泉名は矢田温泉・第二矢田温泉。源泉温度12.2℃、湧出量は、矢田温泉6L/分(自然湧出)、第二矢田温泉53L/分(動力揚湯)。PH 6.9で、ラドンを11.4x10-10Ci/kg(3.15M.E/kg)含む。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成20年1月30日分析)は、Li <0.1、Na 54.3、K 12.6、NH4 0.9、Mg 6.1、Ca 19.0、Sr 0.1、Ba <0.1、Al <0.1、Mn 0.1、Fe(II) 3.8、Fe(III) <0.1、F 0.1、Cl 17.6、Br <0.1、I <0.1、HS <0.1、S <0.1、S2O3 <0.1、HSO4 <0.1、SO4 20.1、HCO3 193.2、CO3 0.1、メタケイ酸 103.3、メタホウ酸 1.2、メタ亜ヒ酸<0.1、遊離CO2 34.9、遊離H2S <0.1 など、ガス性除く成分総計は432.6mg/kgである。泉質は、低張性・中性・冷鉱泉で、メタケイ酸の項で温泉に該当するが、療養泉には該当せず、泉質名は付かない。
 湯は加水なし(温泉供給量が不足した場合や温度調整が必要な場合のみ加水)、加温あり、循環ろ過装置使用、入浴剤なし、塩素系消毒剤で消毒ありと掲示されている。実際の湯は、淡黄色透明で、トロトロ・ツルスベ感があるが、塩素臭が感じられる。冷鉱泉の循環湯であるので、しっかりと衛生管理されているものと思われる。

コメント:休憩用の大広間があり、窓からは新潟平野を見渡すことができ、正面に弥彦山を臨む。眺めが良いほか、丸いテーブルや、座布団類、窓際に置かれた安楽椅子など、大変スタイリッシュである。そのほか、館内に置かれたソファ類など、大変洒落ている。貸し室(1時間500円)があり、ゆっくり過ごすことも可能である。ハンモックのある「さぎの森文庫」というブックコーナーがあり、「さぎの森食堂」が新設され、食事の提供が始まった。3階にはなぜかドーム型天体観測室がある。館内はコンパクトであり、ゆったり感は乏しいが、低料金で利用できるので、地元の方には便利であろう。Free WiFi もやっており、高齢者だけでなく、若い人たちにも好まれそうである。

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(No.519 2017/5/27)

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