雨飾温泉 梶山新湯 雨飾山荘 (糸魚川市) A  (泉質A、浴室C、設備B、眺めA)

糸魚川市大字山寺梶山新湯   TEL.090-9016-3212(衛星電話)  営業時間:10:00-15:00  定休日:冬季休業(11月中旬〜5月上旬)
泉質:ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉、48℃、掛け流し
タオル:なし サウナ:なし 露天:あり 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:あり 食堂:なし

場所:糸魚川市街から国道148号線を長野県境に向かって進む。根知谷入口交差点を左折、シーサイドバレースキー場を過ぎ、根知川沿いに案内板に従って細道を進む。やがて舗装も不十分なデコボコ・クネクネの急坂路となり、アクセル全開で登っていく。途中に「ふりむき峠」という眺めの良い場所がある。さらに急坂を登り切った先に駐車場があり、そこに車を止め、坂を歩いて登ると雨飾山荘がある。日本百名山の雨飾山の登山口に当たり、温泉宿というより山小屋というべき施設である。標高900mで、眺めは良く、眼前に駒ヶ岳・鬼ヶ面山・鋸岳の岩壁がそびえる。

料金:入浴は500円、タオルなし。休憩込みでは1500円。

浴室:建物の左手に三角屋根の建物があり、そこが浴室である。男女別の浴室があり、浴槽は木製であるが、周囲を岩で囲ってあり、ゴボゴボッと湯が注がれ、掛け流されている。浴室窓からは、正面にそびえる鋸岳が見える。洗い場にはボディソープ、シャンプーがちゃんと置いてある。また、外の登山道横に植木に囲まれた露天風呂(混浴)が作られており、「都忘れの湯」と呼ばれている。ガイドブックの写真では風流に見えるが、実際は木々に囲まれて景色は見えず、逆に脱衣場は外から丸見えで、風情があるとは言い難い。混浴ではあるが、女性は入りにくいだろう。

泉質:昔あった梶山元湯(現在もマニアは訪れているらしい)に対して、梶山新湯と呼ばれている。源泉は山荘前の鉱度倉沢の上流400mの小滝にあり、岩の割れ目から湧出し、そこからホースで引き湯しているという。浴室前に古い効能書きの板額があるが、詳しい成分表の掲示はなかった。実際の湯は無色透明無臭であるが、薄い塩味がする。少し熱めであるが、入っていると肌に良く馴染む。

コメント:露天風呂が意外に風流じゃなかったのは残念であったが、内風呂だけで十分満足できる。掛け流しの新鮮な源泉は心地よい。登山客をターゲットとしている山小屋であり、温泉目当てだけに行くべき施設ではないが、悪路ではあるものの意外に国道からも近いので、秘湯気分を味わうにちょうど良い。

(No.400  2006/9/2)

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