場所:津南市街から国道405号を進む。結東温泉の少し手前の山腹に、へばりつくようにして立っている一軒宿が川津屋である。国道405号から案内板に従って右折し、中津川にかかる猿飛橋を渡って、坂道を上った先に宿がある。ここまでの道は細くてすれ違いが困難なので十分注意しよう。日本秘湯を守る会会員。 料金:入浴は、大人400円、小人250円、タオルなし。 浴室:浴室は2つあり、玄関すぐ右手にある浴室は景色は雄大であり、これはこれで魅力ある。しかし、ここへ来たからには奥にある洞窟風呂に入らなければいけない。岩盤をくり抜いて、浴室が作られており、岩の隙間から自然湧出する源泉が非加熱でそのまま浴槽に注がれ、掛け流しされている。洞窟風呂なので景色は見えないが、落ち着いた雰囲気は景色以上の魅力がある。精神の疲れを取るには最高である。洗い場にはボディソープ、シャンプーあり。 泉質:源泉名は逆巻温泉・蛇の湯。源泉温度39.2℃のナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉。主な成分は、Naイオン270.1mg/kg、Caイオン91.0mg/kg、塩素イオン386.6mg/kg、硫酸イオン276.3mg/kg、炭酸水素イオン33.1mg/kg、メタ珪酸87.4mg/kg、メタ硼酸16.4mg/kgなどガス性除く成分総計は1168mg/kg。無色透明無臭であるが、薄い塩味がして、熱くはないが温まりはよい。湧出場所から直接注がれた、新鮮な掛け流しの湯は温泉好きにはたまらない喜びである。 コメント:国道から見上げると、なんであんな場所にあるんだろうと疑問に思えるが、温泉の湧出場所に宿を作ったのであろうか。眼下の中津川渓谷、それを取り巻く山々は雄大。世間のしがらみを忘れ、宿泊したい気分になった。ここは熊料理が名物。いつか堪能したい。なお、訪れると犬が出迎えてくれる。バムという名だそうだ。秋山郷を訪れた際はここに立ち寄られることをお勧めする。ただし、洞窟風呂は時間帯で男女を変えるので確認した方がよい。 (No.230 2001/10/27) |
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