清津峡小出温泉 苗場館 (十日町市・旧中里村) A (泉質A、浴室C、設備D、眺めA) 閉館しました
中里村 TEL: 営業時間: 定休日:
泉質:単純硫黄泉、44℃、掛け流し
タオル:なし サウナ:あなし 露天:あり 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:なし 食堂:あり |
場所:国道117号線中里村から国道353号線を塩沢方面に進むと風光明媚な清津峡がある。高速なら塩沢石打ICから20分程度で行ける。国道353号線からは細い道を少し行かなければならない。道路の整備が進んではいるが、大型車の通行は困難である。清津峡は、清津川が作り出した峡谷で、黒部峡谷(富山)、北山峡(三重)と並ぶ日本三大峡谷に数えられるという。ほとんど垂直に近いくらいに切り立つ断崖絶壁、幾重にも重なる柱状の岩(柱状節理という)が見物である。昔は断崖の細道をびくびくしながら通らなければならなかったが、岩の崩落事故があって、平成8年に清津峡渓谷トンネル(入坑料:大人500円、小人250円)が作られ、安全に峡谷の景観を楽しめるようになった。この清津峡の入り口に清津峡小出温泉がある。
数件の旅館・民宿、土産物店があり、小さな温泉街を形成している。駐車場に車を止め、清津峡渓谷トンネル方向に歩くと、トンネルの入坑口のすぐ手前に、ひなびた食堂がある。軒先に「湯元・食堂 苗場館」という看板。「天然温泉・露天風呂入浴できます」との札が下がっており、温泉好きの入浴意欲をかき立てる。清津峡を見た後入浴することにしよう。
料金:入浴料は400円、タオルなし。薄暗く客の居ない食堂に何度か声を掛けると、漸く女将さんが出てくる。お金を払い風呂に案内してもらう。(注:これまでは500円でしたが、400円に値下げされたとの情報をいただきました。2006/7/10追記)
浴室:右横にある自宅の玄関から入る。見かけは普通の住宅であり、中に入るとやはり普通の家である。しかし男女別の内風呂と、露天風呂が作られている。露天風呂はちょうど食堂の屋上に当たる。屋上という表現より屋根の上という表現が適切かも知れない。内風呂は小さな旅館の浴場程度はあり、これでもまあまあよい。ボディソープ、シャンプーあり。階段を上り脱衣し、さらに別の階段を下った先に露天風呂がある。屋根がある石作りの風呂で、下の食堂の薄汚さと対照的に真新しい。目張りがあるが、直ぐ下を観光客が通っているので近づきすぎない方がいい。当然ながら眺めはいい。
泉質:源泉名は薬研の湯。源泉温度44.0度、湧出量毎分150L。単純硫黄泉であり、無色透明であるが、硫黄臭が漂い硫黄味がする私好みの湯である。白い湯花もある。ナトリウムイオン232.6mg/kg、塩素イオン322.6mg/kgなどの他、硫化水素イオンを10.3mg/kg含む。成分合計の表示はないが、およそ700mg/kg程度かな。肌はツルツルするし、刺激的すぎず泉質的には非常によい。
コメント:食堂なのに湯元を名乗っている。店のたたずまい同様由緒ある所なのだろう。ただし前記したように温泉用の玄関は全くの民家そのものであり、中の廊下・階段なども普通の家同様である。脱衣場も存在しない。廊下に脱衣かごがあるのでそこで脱ぐ。単に入浴だけで休憩場所もない。しかし清津峡を見たついでに気軽に温泉を楽しむには良いのでお勧めします。一般人は入りにくい雰囲気なので、温泉通向きかな。
*現在閉館していますのでご注意ください。(2010/9/26追記)
(No.146 1999/10、2006/7/10追記) |