アンサンブル サンセリテ | |
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2025年4月26日(土)14:30 新潟駅 ガタリウム | |
アンサンブル サンセリテ ヴァイオリン:阿部智子、フルート:北村さや花、クラリネット:伊奈るり子、ピアノ:斉藤晴海 |
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モーツアルト:アイネクライネナハトムジーク メンデルスゾーン:歌の翼に エルガー:愛の挨拶 メンケン:美女と野獣 ホルスト:ジュピター 菅野よう子:花は咲く ハーライン:星に願いを ラカジェ:アマポーラ 久石 譲:さんぽ 春のメドレー どこかで春が〜春が来た〜おぼろ月夜〜花 (アンコール) 葉加瀬太郎:情熱大陸 |
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今回は新潟駅ビルのCoCoLo新潟が新装オープンして一周年になるのを記念してのアンサンブル サンセリテの皆さんによるコンサートです。当初は出かける予定はなかったのですが、このコンサートがあることを思い出し、春の陽気に誘われて、聴きに行くことにしました。 実はアンサンブル サンセリテというユニットについては知らなかったのですが、メンバーの豪華な顔ぶれをみてびっくりしました。いずれも新潟県内で活発な演奏活動をされているベテランの皆さんですので、新潟の音楽好きの皆さんなら知らない人はいないでしょう。個人的には中越地区ではアンサンブルオビリーのメンバーとして何度も演奏を聴かせていただいている阿部さんの演奏を新潟市で聴けるのが楽しみでした。 ということで、今日はほかにコンサートの予定がなかったこともあり、これは行かねばなるまいと思った次第です。午前と午後の2回公演でしたが、午後の部を聴かせていただくことにしました。 今日は天候に恵まれて、過ごしやすい土曜日になりました。某所での所用を終えて、車で新潟駅へと向かい、駅南のコインパーキングに車をとめて、新潟駅に入りました。駅ナカで昼食を摂り、1階の吹き抜けのガタリウムに行き、ステージ前に席を取って開演を待ちました。 開演10分ほど前から伊奈さんが準備を始められ、その後他のメンバーも出てきてスタンバイし、開演時間を待ちました。 左から、フルートの北村さや花さん、ヴァイオリンの阿部智子さん、ビアノ(キーボード)の斉藤晴海さん、そしてクラリネットの伊奈るり子さんという並びです。さすがにピアノを持ち込むことはできず、キーボードになったのは仕方ないですね。 駅ナカの広場には場違いにも思える艶やかなドレス姿が麗しい美しい4人を前にして、いい年をしたジジイは、胸をときめかせていました。 時間を確認して、4人による演奏が始まりました。最初の曲はモーツァルトの「アイネクライネナハトムジーク」です。場所柄を考えれば仕方ないのですが、PAを介した音で音質的な問題は避けられません。そこは百戦錬磨の皆さんですので、雑踏の中に美しい四重奏が響き渡り、行き交う人たちの足を止めさせました。 1曲目の演奏を終えて、伊奈さんによるMCがあり、CoCoLo新潟開業1周年を記念して、ハッピーバースデーの歌が伊奈さんにより歌われ、コンサートの開演を盛り上げました。 そして、伊奈さんにより、メンバー紹介が行われ、アンサンブル名の「サンセリテ」の意味について説明がありました。まごころという意味だそうですが、いい名前ですね。 阿部さんによる曲目紹介、伊奈さんと斉藤さんとのギャグをはさんで、2曲目は、メンデルスゾーンの「歌の翼に」が演奏されました。ゆったりとした演奏は、編曲も良くて、楽しめました 3曲目は、、エルガーの「愛の挨拶」が、ヴァイオリンとキーボードで演奏されました。斉藤さんの柔らかなキーボードの調べに載せて、阿部さんのヴァイオリンが優しく歌いました。 4曲目は、ディズニー映画でお馴染みの「美女と野獣」です。フルート・クラリネット・キーボードの三重奏で演奏されましたが、フルートとクラリネットの掛け合いが美しく響きました。 5曲目は、長岡花火でお馴染みのホルストの「ジュピター」です。フルートとキーボードで演奏されましたが、斉藤さんのキーボードに支えられて、北村さんのフルートが朗々と歌いました。ちなみに伊奈さんは長岡花火を(生で)見たことがないとか。 6曲目は、東日本大震災からの復興を祈念して作られた「花は咲く」が、ヴァイオリン・クラリネット・キーボードの三重奏で演奏され、しっとりとした感動を誘いました。 7曲目は、各メンバーが自分の願いを一言ずつ話して、ディズニー映画の「ピノキオ」でお馴染みの「星に願いを」をフルート・ヴァイオリン・キーボードの三重奏で爽やかに演奏しました。 8曲目は、伊奈さんのトークに続いて、「アマポーラ」をクラリネットとキーボードの二重奏で演奏し、クラリネットのふくよかなサウンドで魅了しました。 9曲目は、トトロでおなじみの「さんぽ」が演奏されました。北村さんのピアニカでスタートし、フルートに持ち替えて、四重奏で軽快に楽しく演奏し、心もウキウキさせました。隣にいたお子さんも体を動かして楽しんでいました。 プログラム最後は、「春メドレー」ということで、この季節にぴったりな唱歌のメロディが、メドレーで演奏され、郷愁を誘い、思わず心の中で口ずさんでしまいました。 大きな拍手に応えてのアンコールは「情熱大陸」です。北村さんのピアニカソロで始まり、情熱的な四重奏で燃え上がり、大きな感動の中にコンサートは終演となりました。 さすがにベテランの皆さんですので、トークも演奏も手慣れたもので、受けを狙った話がすべってもなんのその、人が行き交う雑踏の中でも、聴衆の心をつかみ、多彩な曲目で音楽の楽しさを知らしめてくれました。たまにはこういうコンサートも良いですね。 良い音楽を聴かせていただいた喜びとともに、明るい気分で新潟駅の雑踏の中に身を投じました。今日からゴールデンウィークの始まりで、人出も多いようですね。私は旅行に行く予定もなく、与えられた雑務を全うし、大人しく過ごしたいと思います。 (客席:正面2列目、無料) |