Furumachi Classic Festa in mall 7 高雄敦子
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2023年10月7日(土) 16:00 古町モール7
ヴァイオリン:高雄敦子
 
パッヘルベル:カノン
ピアソラ:リベルタンゴ
ダニエル・ロブレス:コンドルは飛んでいく
クライスラー:プレリュードとアレグロ
ニュー・シネマ・パラダイス より 愛のテーマ
葉加瀬太郎:情熱大陸
ホルスト:ジュピター
 

 クラシック音楽を市民に親しんでもらおうということで、2015年から始まった「Furumachi Classic Festa in mall 7」が、コロナ禍を乗り越えて、先週末と今週末に4年振りに開催されています。
 このイベントはこれまで何度も参加させていただいており、今回も新潟の音楽家と古町を応援するために、是非とも参加したいと思っていました。先週は他のイベントと重なってしまって参加できませんでしたので、本日参加させていただくことにしました。2019年9月以来、4年ぶりの参加です。
 明日(8日)は4グループでの4公演が開催されますが、今日はヴァイオリニストの高雄敦子さんの演奏が2ステージ開催され、16時からの回を聴かせていただきました。高雄さんの演奏を聴くのは2017年9月以来になります。

 某所での用事を終えて、古町へと向かい、コインパーキングに車をとめて、古町7番町へと急ぎました。ちょうど主催者の挨拶が始まったところで、モール内の仮設ステージ前に並べられたパイプ椅子に座って開演を待ちました。

 美しき高雄敦子さんが紹介されてステージに登場し、以後楽しいトークを交えながら、和やかな雰囲気の中で演奏が進められました。
 高雄さんは、お父様が新潟出身ということで新潟に縁があり、このイベントの第1回から参加されておられます。東京では京橋駅近くのヴァイオリン教室でヴァイオリンを教えていることなど、楽しく拝聴しました。
 商店街のモール内での演奏ですので、PAを使用していましたが、音響的に問題もなく、美しいヴァイオリンの調べが、古町通りに響いていました。
 伴奏なしで、ヴァイオリン1本だけでの演奏であり、人が行き交い、風が吹き抜けるオープンスペースの会場では盛り上げるのは大変かと思いますが、さすがに実力者であり、うっとりと聴き入りました。

 「パッヘルベルのカノン」を、ゆったりと、朗々と歌わせて観客の心をつかみ、「リベルタンゴ」を熱く演奏し、エクアドル大使の前で演奏したことがあるという「コンドルは飛んでいく」を高度な演奏テクニックを駆使して演奏して楽しませました。
 そして圧巻はクライスラーの「プレリュードとアレグロ」でした。本格的な聴かせる曲をプログラムに入れるのは素晴らしいですね。高雄さんの演奏技術と音楽性の高さが、PAを介した演奏ながらも十分に伝わってきました。
 その後も「ニューシネマパラダイス」を情感豊かに演奏し、「情熱大陸」を熱く演奏し、吹き抜ける秋風に冷えてきた身体を温めてくれました。
 最後に「ジュピター」をしっとりと演奏して、消えゆく音とともに演奏が終わりました。しんみりと終わるのは寂しいですので、アンコールに熱く燃え上がる「チャルダシュ」あたりを期待しましたが、そのまま終演となりました。

 振り返れば、たっぷりと1時間の内容の濃いステージでした。グッズ販売やバスキングなど、楽しい演出もあって楽しませてくれました。私はじゃんけんイベントを勝ち抜いて、10人限定の高雄さんのミュージックブックをゲットしました。バスキングに参加した人には外れ無しで様々なプレゼントもあり、和やかな中に本日のステージは終了となりました。

 一気に秋が深まって、演奏中も冷たい風が吹き抜けて肌寒さを感じましたが、温かな演奏を聴かせていただき、身体は冷えても心は冷えることはありませんでした。
 いよいよ明日(8日)は最終日です、4ステージ開催されますので、盛り上がることでしょう。このようなイベントを企画した主催者を賞賛したいと思います。

 と、車に戻りますと、短時間ながら駐車料金は600円。まあ、いいか・・。
 

(客席:右寄り、無料)