新潟交響楽団第98回定期演奏会
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2016年6月19日(日) 14:00  新潟県民会館 大ホール
 
指揮:伊藤 翔
 

グリーグ:「ペールギュント」第1・2組曲 より

チャイコフスキー:幻想序曲「ロミオとジュリエット」

(休憩15分)

ブラームス:交響曲第4番

(アンコール)
グリーグ:過ぎにし春

 ちょっと疲れがたまっていてどうしようかと思いましたが、せっかくチケットを買っていましたので出かけることにしました。

 指定券は買わず自由席でしたので、早めに開場待ちの列に並んで、このホールではお気に入りの2階席最前列中央に席を取りました。
 前回の定期の指揮は松沼俊彦さんでしたが、今回は昨年末の第九コンサートに引き続いて若きマエストロ伊藤翔さんです。

 開演時間となり、拍手の中団員が入場し、最後にコンミスの松村さんが一礼して大きな拍手が贈られました。伊藤さんが登場して、最初は「ペールギュント」組曲です。
 ときどき「アレッ」と感じる場面もありましたが、良くまとまった演奏だったと思います。「ソルヴェイグの歌」をしっとりと演奏して終わりました。プログラムに組曲の中のどれを演奏したかの記載がなかったのは残念です。

 続いては「ロミオとジュリエット」です。管と弦の音量のアンバランスを感じ、多少ばらけた感じを受けた場面もありましたが、ダイナミックな良い演奏だったと思います。

 休憩後はメインのブラームスの4番です。これは前半以上に良い演奏だったと思います。楽章が進むにつれてバシッとまとまってきて、いかにもブラームスというような落ち着いたアンサンブルを聴かせてくれました。特に第3楽章は良かったと思います。

 アンコールは弦楽だけで演奏されましたが、美しい演奏でした。心にしみる調べにうっとりと聴き入りました。さすが潟響と感じさせました。

 松沼さんのときの潟響とは違って、熱く燃え上がるものではなく、内面で青白く燃えるという感じでしょうか。これまで伊藤さんが指揮したときの潟響の演奏は、毎回そんな感じだったように思います。これは指揮者の特性なんだと思います。
 これから100回へ向けて、伊藤さんとの演奏が続きますが、今後どんな演奏を聴かせてくれるか、楽しみにしたいと思います。

 

(客席:2階1-22、自由席:\1000)