北区フィルハーモニー管弦楽団第3回ファミリーコンサート
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2013年12月8日(日) 14:00  新潟市北区文化会館
 
指揮:長谷川正規
ソプラノ:五十嵐尚子(*)
 
第1部 みんなが知っているアリアの名曲

モーツァルト:「後宮からの誘拐」序曲
モーツァルト:「フィガロの結婚」より 「恋とはどんなものかしら」(*)
グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」より 「エウリディーチェを失って」(*)
マスカーニ:「カバレリア・ルスティカーナ」より 間奏曲
ヘンデル:「リナルド」より 「私を泣かせてください」(*)
プッチーニ:「トスカ」より 「歌に生き 愛に生き」(*)
(アンコール)
プッチーニ:「ジャンニ・スキッキ」より 「私のお父さん」(*)

(休憩15分)

第2部 家族で楽しもう想い出の映画音楽

宇宙戦艦ヤマト
ムーンリバー
ブラームス:交響曲第3番より 第3楽章
アラビアのロレンス
「千と千尋の神隠し」より 「いつも何度でも」(*)
「魔女の宅急便」より 「めぐる季節」(*)
パイレーツ・オブ・カリビアン
(アンコール)
「天空の城ラピュタ」より 「君をのせて」(*)
 
 

 12月も1週間が過ぎ、慌しさは増すばかりです。昨日も某コンサートに参戦予定でしたが、仕事で断念しました。今後も難題が山積し、憂鬱な気分ですが、嘆いてばかりいても埒は開かず、音楽で気分転換させてもらいましょう。

 ということで、北フィルを聴きに行きました。毎回チケット完売の人気コンサートですが、早々にチケットは確保しておきました。無駄にしないですんでよかったです。

 北区フィルは結成直後のデビューコンサートからのファンであり、その発展を見守らせていただいています。定期演奏会にファミリーコンサート、さらには訪問演奏に楽器初心者の育成と、その活動振りは目を見張るものがあります。2010年10月に結成してまだ3年というのに、これだけの活動をしているというのは驚きであり、賞賛すべきと思います。
 当然私は、第1回定期演奏会第1回ファミリーコンサートも聴かせていただいておりますが、残念ながら昨年の第2回ファミリーコンサートは、諸般の事情により聴けなかったのが心残りです。今春の第2回定期演奏会も聴かせていただきましたが、演奏する喜びが伝わってくるような、素晴らしい演奏でした。今回はソプラノの五十嵐さんを迎えての楽しそうなプログラムであり、期待が膨らみました。

 所用を済ませて1時20分頃に会場入り。すでに開場待ちの長い列ができていて、ロビーコンサートも行われていました。木管のきれいな調べがロビーに響き、音楽を聴きながら開場を待ちました。

 開場時間となり、中央やや左寄りに席を取りました。チケット完売で、満員の大盛況です。興ざめなブザー音の後、いよいよ開演です。

 モーツァルトの序曲で演奏開始。最初から素晴らしいアンサンブルで、北フィルのレベルアップを実感しました。とても結成3年のオケとは思えません。

 以後、この手のコンサートでお馴染みの平井さんの司会で演奏が進められました。五十嵐さんはフィガロをイメージした衣裳で登場してアリアを2曲歌いました。さすがに五十嵐さんの歌声は素晴らしいですね。

 続くカバレリア・ルスティカーナには驚きました。弦楽アンサンブルの素晴らしさに感激。北フィルもここまで進化したのかという思いで、胸が熱くなりました。

 そして、五十嵐さんがドレスに着替えて登場して再びアリアを熱唱。圧巻は「歌に生き 愛に生き」でした。ソプラノのアリアの代表曲というべきこの名曲を、情感たっぷりに見事に歌いきった五十嵐さんに、ブラボーを贈りたいと思います。歌声の見事さもさることながら、それを支える北フィルの演奏の素晴らしさはいうまでもありません。アンコールにプッチーニをもう1曲歌って、前半が終了しました。

 休憩後は映画音楽の数々が演奏されました。北フィルの演奏と五十嵐さんの歌声が見事にマッチし、ポピュラーな曲目ながらも、極上の音楽を聴かせてくれました。最後のパイレーツ・オブ・カリビアンの迫力ある演奏も楽しめました。

 ファミリーコンサートということで、肩の凝らない曲の数々で、気兼ねなく、楽しいひとときを過ごすことができました。短期間にレベルアップした北フィルの演奏に驚きを感じ、五十嵐さんのリリカルな歌声に感激しました。

 終演は3時40分と、ボリューム的にはもう2〜3曲あっても良かったかなと思いましたが、大満足のコンサートでした。

 来年は6月15日に第3回定期演奏会が開催されます。演目は、ワーグナーのマイスタージンガー、ドリーブのコッペリア、そしてベト7です。これは盛り上がりそうですね。今から楽しみです

  

(客席:11−9、¥1000)