和の伝統的な芸能・音楽を、若者からお年寄りまで、気軽に楽しんで貰う機会として、新潟から世界に発信する祭典が「アートミックス
ジャパン」です。
毎年9月に行われる「新潟総踊り祭」の実行委員会が主催し、「侘と寂〜わびとさび〜」をテーマに、全17公演が開催され、無料のロビーコンサートや古町商店街などでのイベントも開催されました。午前11時から公演は始まりましたが、今日は仕事でしたので、夕方以降の2公演のみ参加しました。
仕事を終えて、りゅーとぴあに駆けつけましたが、いつもの駐車場が工事中で使用できず、陸上競技場の駐車場も閉鎖されていて、会場入りが遅くなってしまいました。
りゅーとぴあに入ると、「にいがた総おどり」の公演の開場待ちの長い行列ができていて、その列に並びました。今日の数ある公演の中でも、主催者である「新潟総踊り」が出演し、いわばメインになる公演のためか、最初に新潟市長の挨拶があり、市長は私の斜め前方に着席されました。
ステージは、躍動感ある合同演舞のほか、三味線、太鼓、尺八など、客席での和楽器ユニット・音魂の演奏や樽砧の合奏、さらには鬼太鼓座の参加もあって、内容豊富で楽しめました。最後は下駄総踊りで締めくくられました。
出演者は子供から大人まで年齢幅が広く、世代を超えての共演であり、元気な新潟を感じさせてくれて、うれしくなりました。新潟にこのような文化が根ざしていることは喜ぶべきことと思います。
その後一旦帰宅し、最終公演の「鬼太鼓座」の公演に出直しました。夜遅い最終公演ではありましたが、老若男女で賑わっていました。知人の顔もあり、他公演の話を聴きましたが、三味線や狂言の公演など賑わっていたそうです。
さて、1969年に佐渡で生まれ、現在は富士山麓を拠点に世界で活躍する「鬼太鼓座」。先週までアブダビで公演していたそうです。「鼓童」や「TAO」と並ぶ和太鼓集団ですが、「鬼太鼓座」こそ本家本元というべきでしょう。
ステージには大小さまざまな太鼓が並んでいました。演奏はすさまじいもの。考える余地など微塵も与えさせず、ダイレクトに音と振動が胸に迫ってきます。魂が揺さぶられ、和洋の区別なく、音楽の原点はやはり太鼓(打楽器)なんだと再認識しました。神業としか思えない太鼓の曲打ちに驚くばかりでした。
途中芸術的と言うべき剣玉の曲芸で場内を和ませた後、再び締め込み姿での太鼓の連打。素晴らしいの一言でした。篠笛や尺八の演奏も心に響きました。45分間の公演時間は短すぎましたが、理屈なしに感動し、精神的高揚を感じました。イベントの最後を飾るにふさわしい熱演だったと思います。
終演後、別の公演に出演したセイン・カミュさんや、鬼太鼓座代表の挨拶、主催者の挨拶などがありました。観客動員がどれほどだったかは分かりませんが、これほど大規模なイベントを成し遂げた主催者の皆さんや、たくさんの出演者、ボランティアの皆さんに拍手を贈りたいと思います。
(客席:17-9、2000円) (客席:14-10、2500円) |