キーロフ歌劇場管弦楽団演奏会
1998年12月4日,新潟市民芸術文化会館コンサートホール
指揮:ワレリー・ゲルギエフ
曲目:プロコフィエフ:組曲「3つのオレンジへの恋」
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調
ヴァイオリン:ヴィクトール・トレチャコフ
(休憩)
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調
アンコール:プロコフィエフ「ロメオとジュリエット」より ほか
さて、今日はキーロフ新潟公演第3夜、私にとっては2日目である。仕事を早めに切り上げ、会場に駆けつけた。ちょっと時間があるので食事しようかと思ったが、2階のレストランは席待ちの客であふれ、6階の展望ラウンジは売り切れの札。この時間で売り切れかと拍子抜け。ということで会場内の飲食コーナーに行くがものすごい人だかり。ということで空腹で臨む。客は昨日より多く、8〜9分の入り。席は2階正面やや左よりでまずまず。
1曲目のプロコフィエフはなじみがなく、好きでもないし、ダイナミックな曲でもないので、少々退屈。2曲目のコンチェルトは、可もなく不可もなく、というところ。6日のサントリーホールでの演奏は評判良かったらしいが、この日はあまり感動せず。少々物足りない感想を持ちつつ、後半のチャイコフスキーに臨む。漸くゲルギエフらしい演奏。緩急のメリハリをつけダイナミックに演奏してくれた。もっと遊んでくれてもいいかなとも思ったが。初日の4番はどうだったのかなと気になった。アンコールはプロコフィエフのロメオとジュリエットからいろいろ演奏。15日の分までしないでよ〜と心の中で叫ぶ。9時半近くまでの大サービスであった。
決して悪い演奏ではなかったが、個人的には少々欲求不満。空腹のためもあったかも知れないが、隣の客にもよる。私の左となりの紳士は、結局終始居眠りしていた。静かに寝ていてくれればいいのに、寝息を立てている。休憩時間も席から立たずにうつむいていた。後半はゆっくり休んで大丈夫かなと思ったがやっぱりグーグー。気になって集中できなかった。この人は自分の金で聴きに来たんじゃないだろうなと想像。切符がさばけず市が配った違いない、と勘ぐる。
この日も、花束のタイミングが悪い。演奏中に客を入れたり(それも指揮台の直ぐ下の席)とイライラがつのる。咳払いもやたら多い。ひとついやなことがあると他も気になって仕方ない。曲が終わってカーテンコールの最中にさっさと帰る客も多い。終始イライラで曲に集中できなかった。本当はみないい演奏だったのかも知れない。席を選ぶとき隣の客の情報も知りたいものである。快く楽しんだのは、隣の客が帰った後のアンコールの時間であった。