最終出社日には、会社から「離職票1、2」を受け取ります。離職理由欄には、「会社都合による退職」であると明記されていることを確認します。
雇用保険被保険者証と年金手帳も受け取ります。(健康保険の手続きなどで、他にも必要な書類があるかもしれないので調べて確認しておく。)
退職金や未払いの給与を受け取ります。振込の場合は、近くのATMに行って預金通帳に打ち出して確認します。
「後日に振込みます」とか「小切手で」といったことのないようにします。
就業規則に退職慰労金などの規定があれば、規定に従って受け取ります。労働組合や社内互助会の積立金があれば、それも受け取ります。
受領には印鑑が必要になるので、忘れないように持参します。
健康保険証や社員証、社員バッジ、定期券などを会社に返却します。返却したら、受領書を必ずもらいます。後でトラブルになることを避けるために、このあたりはしっかりやっておきます。
たとえば、「定期券はもうすぐ期限が切れるからいいですよ」と言われることがあると思いますが、これは辞退して返却します。
返却すべきアイテムについては、事前に人事部門からリストを受け取っておくと間違いがありません。返却する前には、すべてコピーをとっておきます。
社内の挨拶回りは、手続きがすべて終了してからプロトコルとしてこなします。
同僚による送別会が計画されているかもしれませんが、これはあらかじめ幹事に短めにするように依頼しておきます。長々と飲んでも何の役にも立たないので、早々と1時間ぐらいで切り上げて家路に就くようにします。(気分が動揺しているときは事故に遭うリスクが高くなる。)
送別会の間には名刺を配っておきます。会社を離れたら、ほとんどの人とは生涯付き合うことはないのですが、なかには後で連絡をくれる人もいるので、面倒でも配っておきます。
家路に就くとき、地下鉄の通路などを歩いていると、これが最後の通勤電車かと想い、言いようのない不安や怒りが襲ってくるかもしれません。
周囲の人はどうでもいいことに笑い転げ、何事もなかったように日常は流れています。一体なんなのだと自暴自棄的な気分になるかも知れませんが、そこはグッと我慢し、駅の売店でシュークリームを買ったりして、子供の喜ぶ姿を想像してください。
これからは、すべて自分一人で重圧感を受け止めなければなりません。でもよく考えてもみてください。冷静になれば、これまであまりにも会社に依存していた自分の人生が浮かんでくるはずです。自己を取り戻す絶好の契機であるとも言えるのです。
「仕事をさがしている間に実行できること(101項目)」を別ページにまとめています。参考になるかも知れません。
|