mini-iTXマザーは内部USBポートが足らない

初版 20110211

最終的にこうした

200W電源の安定したmini-iTXケース、岡谷エレクトロニクス MX1202にAtom330のPOV-ION-MB330-1マザーボードを入れて使用している。Windows7 32bitで安定しているが、ツラを見ていると物足りない。


 MX1202

青い電源ボタンに対し、下にある赤いHDDランプも気に入らない。3.5インチベイになんか入れてみるか。


ということで最終的にこうなった。HDDのLEDは3Φで緑色に交換。リムーバブルドライブもたくさん増えた。もうどれがどれだか。 使ったカードリーダーはSkydigitalのSKY-TFU。調べるまで知らなかったがSDXC対応なのね。

なおもともと3.5インチベイにあった2.5インチHDDは、3.5インチベイの下に逃しました。


 SKY-YFU  SKY-YFU


ついでにマザーボード上の4cmファンを静音型のmini-KAZEに交換。これでだいぶ静かになった。


 mini-KAZE


…だがしかし、USBベイを追加するにはマザーボード上のUSB端子が足らなかったのだ。どうする?


USB2.0カードの増設

cb-usbc-01

このマザーボードはPCIスロットが1つ付いている。ケースも対応している。ではそこにUSB2.0カードを挿して信号を取るか。ということで調べてみたら、よさそうなものがあった。クレバリーで680円。箱入りだが説明書はなし、8cmのドライバCDは付いていたが。

だが似たようなカードがある。AREAのSD-U2V6212-4E1B。よく見ると内部ポートの下にピンがある。

使用されているチップはVIA "Vectro" VT6212L 4-port USB 2.0 Host Controller。あれ、4ポート?5ポートあるのに。内部ポートは外部ポート最上段とパラに繋いであった。つまり、排他使用。


 USB card

内部ポートの下を見るとピンヘッダっぽい空きランドがある。テスタで調べてみたら、上段は内部ポート(外部ポート一番上)、下段は外部ポート上から二番目とパラに繋がっていた。これだ。


 USB card

ピンヘッダを付けるためにハンダを吸いとり穴を開ける。少量のハンダを盛ってコテで温めながら、エアー式のハンダ吸い取り器ですぽんと抜く。ただしGNDは基板全面に広がっているため熱が拡散され吸い取りにくい。ここは充分に熱してから吸い取る。


 USB card

で、ピンヘッダを取り付ける。USBに必要なのは1つにつき4ピンなので、キーピンは要らないだろう。


 USB card

カードリーダーからの線を接続したところ。キーピンの所、もともと配線がないね。


 USB card

マザーボードに取り付けて、動作確認。OK。


 USB card

そして外部ポートの上から2個だが、間違って挿しても問題ないようにUSB信号(D+,D-)のパターンをカットしておく。このように二箇所でカットすると確実。こうして外部の上2ポートは電源供給専用となりました。なおカット作業後は電源がショートしていないか必ず確認しましょう。


おそらくこの形状のUSBカードはメーカーからのリファレンスどおりに作ってあるのだろう、色々な所から出ている。ただこのVT6212Lチップ、既知の問題がある。Microsoft Answers. VIA Rev 5 or later USB Universal Host Controller 、 VIA USB Enhanced Host Controllerが正しく動作していない--トラブルシューティング これは私も体験した。ドライバをいったん削除すれば回復する。


ということで作業時間は約2時間でした。今回は丁寧に書きました。




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