医者から「早く寝ろ。10時までには寝ろ」と言われているのだがなかなかそうできない。家族に「もう寝なさい」と言われても生返事。就寝時間に目覚まし時計を仕掛けようかとも思ったが多分セットするのが煩わしいだろう。だがふと照明用のリモコンを見てこれに何かしたらうまくいくのでは…と思いついてやってみた。夜更かし防止装置である。
リビングの照明にはリモコンが付いている。壁にある電源スイッチで普段は操作するのだが、電源が入った状態でリモコンから1個のボタンを押すたびに明→暗→豆電球→消灯→明→…と操作することができる。なんらかの方法でこのリモコンのスイッチを押して就寝を促すようにできるかもしれない。いきなり真っ暗ではなく、段階的に減光していくことで難儀な主人にそれとなく就寝をうながすことができるのではないか。
ということで「サンヨー REMOTE CONTROLLER SLR-220」を分解。3個の赤外線発光ダイオードを使っている。そのうち1個を外し、リモコンのプッシュボタンから線を引っ張りミニジャックを取り付けた。こうすることにより外部から制御できるし、通常の使用でも問題ない。通常使ってないけど。
百円ショップの目覚まし機能付き時計を分解してみる。目覚ましONの状態で設定した時刻の針に短針が重なると、ばねの力で接点が繋がる仕組みで、電池のマイナス側に繋がる。目覚ましOFFだと接点がプラスチックで遮られ接点が繋がらない。この接点は基板上の黒い樹脂に繋がり、樹脂の中のICが電子音を作って圧電スピーカで鳴らしている。ということで邪魔な圧電スピーカを外し、端子の被膜をカッターで削って線をだす。これを2個分。2個分改造するのは、時計Aで21:30頃に 明→暗 とし、時計Bで10:00頃に 暗→豆電球 のように段階的に消灯させたいため。引き出したそれぞれの線を並列つなぎになるようにミニプラグに配線。はたから見ていると怪しいことしているようですが。
それぞれの時計の時刻を合わせ、消灯の時刻を設定。ミニプラグを改造したリモコンに接続。リモコンを照明器具に向けて準備完了。
12時間制の時計では朝と夜に動作するのでは?という点に関して、朝は前の晩寝るときに主電源を切るため、リモコンは動作しても無視されるので昼なお暗い核の冬などがこないかぎり問題はない。
ということで実験、以下の問題点あり。
1.は機械的な接点のためチャタリングを起こしている可能性あり。もし設定時刻が過ぎたとき(端子が離れた時)に起きるのであれば、運用で回避可能。
2.はリモコンの電池を早く消耗させてしまう心配あり。要監視。
ということで今月からはこれで毎晩健康に就眠することにしよう。照明の変化などはきっかけにすぎず、本来の目的は夜更かしの防止なのでここは書きづらい所ではあるが機械の助けを借りて更生できますように。
あ、いま思いついたのだがリモコンと同じようにノートパソコンの赤外線インターフェースから発光させれば同じことができるのかも…
一日経つと片方の時計の時刻が大幅に遅れていた。分解の影響か電池の問題か、とにかく切り離すことにして時計は一個で運用。
ちらつく原因は時計のスイッチの機構による。設定時間になると接点が繋がるが、時刻の経過とともに徐々に接点が離れていくので完全に離れるまでに接触不良となっている。実際の運用では、照明の主電源を切るまで、つまり就眠するまでしつこく明→暗→…を一定間隔で繰り返すので、この方が効果がある。
就寝を促す手段としては、ある時刻にテレビやパソコンの電源を切る、というのも考えられるが、実際にそんなことされたらどうでしょうね。家族からしつこく寝ろと言われるのも同様。自分で作った機械に「もう寝ようよ」と明かりを暗くされて、それとなくうながされるとしょうがないなあという気持ちになり寝床につくことになる。つくづく難儀なおっさんやなあと自分でもわかってますよ。
自動消灯就寝警告装置により「さて寝るか」とエアコンをリモコンで止めようとしたら応答がない。つける時は問題なかったのに。あ、と気付き照明用リモコンの発光部を手で覆って同じようにエアコンのリモコンを操作すると応答した。これは照明用リモコンを押しっぱなしと同じ状態にしているため、その間はエアコンーエアコンのリモコン間の通信が邪魔されているようだ。
これはまずい。エアコンを使う季節になるまでに解決策はあるか。できれば電子回路などは使わないようにして解決したいのだが。
問題は解決した。エアコンの上に置けばよいのだ。これでたがいの受光部と干渉せず安心してエアコンを利用できる。現在運用しているが、毎晩10時半頃に正しく動作し、私に寝ろと無言で言うのだ。
なお、金曜の夜に洋画劇場やDVDなどをゆっくり見たい時は、このように厚手のタオルなどで隠す。それずるい。
すべで百円ショップで調達 税別 500 400円分