今回使用した部材その他
・いわゆるDOS/V用のMillenniumIIビデオカード(4MB/PCI)
・FLASH-ROM N28F010
・32pin PLCCソケット
・ガスバーナー
買ってきたのは処分価格のリテール品。ちゃんと箱入り。まず、AT機で動作確認後、PowerMac 6300/160に入れてFlash-ROMの書き換えをやってみる。失敗。よしよし。ROM交換が必要なようですね。
左側は基板上のROM "28F256" 容量は32KB。これはMac用のファームウェアを書き込むためには容量が足らないので右の"28F010" 128KBに交換します。本当は64KB品でもよさそうですが。
前回のmillennium改造の失敗は、このPLCCパッケージの取り外しを普通のハンダゴテだけでやろうとしたことでした。PLCCの足は
し[ ]J のように内側に曲がっており、この面と基板がハンダ付けされています。このため、全面に熱を加えるのが難しく外れません。カッターで切ろうとしたら…手が滑って基板を傷つけてしまいました。引きだしのビアがない箇所だったため修復不能。これが前回の失敗でした。
今回はガスバーナーを用意しました。市販のガスコンロのカートリッジからガスを注入するタイプです。この青い炎が私を導くのだ…
で、ROMを狙ってガスバーナーであぶり、充分熱が伝わった所で軽く基板をたたくとポロッと外れました。きれいに取れます。周囲のチップ部品まで外れる可能性がありますので、気をつけましょう。
せっかくなのでソケット実装にします。用意したのは表面実装用の32pin-PLCCソケット。このままでは手でハンダ付けできないため、内側のプラスチックを壊します。こうすれば内側から端子にコテを当てることができます。
ROMを実装し、PowerMac6300/160に取り付け、flash-ROM書き込み。今度は成功しました。Millenniumの失敗からあえて挑戦し、結果に満足です。
ここで気付いたのですが、ROMライターとしても使えるのではないかと…
…結局、このMillenniumIIはPowerMac6300/160と共に2001年末まで使用し、高画質を堪能しました。三年以上も使ったので充分元は取れたでしょう。しかし1998年に書きかけたものを2002年に完了するとはねえ。もう古いよ。
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