■撤退 メモリ増設
20030306
PowerMac6300/160のロジックボード(Alchemy)にPCIビデオカードを増設して使用していたのだが、USBやらのインターフェースを使おうとするとPCIスロットが足らない。とりあえずビデオカードを外してMathey(Macallyだったと思ってたが)の2port USB1.1 USB card PUC-02をMacOS8.6で使用して問題はなかったのだが、画面が本来の1024x768 256色に戻ってしまい困ってしまった。ということで調べてみるとAlchemyの上位にGazelleというボードがあり、ビデオチップにATI RAGE IIが使われているらしい。となるとロジックボードを交換して画面表示の問題は解決…ということで225MHzのものをVintageComputerさんに注文。さて…
Gazelle 225MHz
Alchemyはもともとオンボードに8MB分のメモリを搭載しているが、Gazelleは該当する個所が空きパターンとなっている。手持ちの72pinSIMMでそれっぽいチップが載っていたので調べてみた。
・Alchemy上のメモリ HY5118160B JC-60 ×4 1Mx16 FastPage 5V Refresh 1K
・手持ちのメモリ TI TMS418160DZ ×4 1Mx16 FastPage 5V Refresh 1K
また、今回同時に購入した168pin DIMM 5V EDO 64M と 5V FP 64M を混載しても特に問題はなかった。想像ですがロジックボードの方がFP動作前提でEDOの機能をアテにしていないのでしょう。
増設着手…しかし
1チップあたり42pinをハンダ付け。基板上にはボードテスト用のフットプリントがあるので、テスタで導通確認。しかしほとんどの端子がハンダ付け不良。SOJは難しい。ここで自分の技量と相談し、残念ながら1チップ分終えた時点で中止することとした。ごはんの時は一粒も残さないように教育されたので産業のコメたるメモリを無駄にするのはなんとも残念であることだが、もはや8MBぐらいでもったいないと感じる時代は終わったのかもしれない。以上いいわけ。
取り外し
こういうのは付けたのはいいとして外すのがまた大変。ということで事前に準備しておいたサンハヤトの表面実装部品取り外しキットSMD-21を使ってみた。
まず専用フラックスに注意。注射器に入っていてぐっと押したらウカツにも基板上にぶちまけてしまった。特殊ハンダは一度熱すると液状のまましばらく固まらない。水銀温度計を壊して遊んだときのような感じ。42pin SOJの取り外しに特殊ハンダを0.5本くらい使ったでしょうか。部品を外した後は、付属のハンダ吸い取り網を使う前に、ハンダしゅっ太郎(写真右)でおおざっぱに取り除いたほうがよいのですが普段はなかなか吸い取ってくれないのにこいつは、と思ったことはありませんか。というわけで部品も基板も無事に外れました。
結果
もとどおり。ああよかった。
Link:
- Vintage Computer
- サンハヤト