思い切ってマザーボードごと交換、今度はVIA EPIA V10000を採用。P6F209BとくらべてIDE I/Fは1系統と減りましたが、FDD I/Fとビデオ出力が増えています。CPUはC3 1GHz。
3.5inch FDDを追加してます。バックパネルはVGA,COM,PRINTERコネクタの六角ねじを外し、間に座金(ワッシャー)を挟んで固定。
LowProfile用スゴイカードが搭載可能。Win2000、TurboLinux10Dで問題なく使用できます。
EPIA-V10000に交換してから、電源投入直後に起動しない、何度か電源ON/OFFを繰り返してもOS起動時にリブートがかかる、しばらく使っていると立ち上がるようになる…という現象が見られた。しばらく使って温まると動くようなので、調査した。
問題個所特定 充分に冷えた状態(室温 15℃)でマザーボード上の特定の場所をねらってドライヤーで温め、現象が変わるかどうか確認。紙でかこって狙った場所を集中的に温められるようにする。使用OSはWindows2000。
以上から、Vcore電圧生成の電解コンデンサあたりがリブートの原因。
ここで電源を交換して調査。350W電源と交換してもリブート現象は変わらず。
システムクロックを変更して実験。CPUのクロックが下がればCPUコアの消費電力も下がる。
以上から、core電源のマージンがなさそうに見える。
Vcore制御のISL6524CBについて。Vcoreを監視し、±10%の範囲を越えるとPGOOD(pin8)信号で電源異常を通知。これによりVcore異常事にはリブートがかかる。PGOODをピン上げした実験ではリブートがかからず、OS上でシステムエラーの表示。つまり、Vcoreが下がった事でCPUがまともに動作しなくなった。
Vcoreを強化。Vcore出力にある1000μ×3に3900μ×1を追加。さらにISL6524CBの設定で現在1.45VのところをVID25(pin7)をピン上げし、1.475Vにする。この状態でもリブートは発生する(1.475V±10%で監視されている事に注意)が、PGOODをピン上げすることでリブートはかからなくなる。Vcoreを上げた事でマージンが確保されたことによりOS上でのシステムエラーの表示はなくなり、OSは起動した。
電源投入直後で起動しない問題については、マザーボード上のショートプラグの設定でハードエラーによるリブートをDisableにすることで回避。ただし根本的な対処にはなっていない。なおこの設定でハードエラーのチェックを抑止してもVcore異常はリブートがかかります。
しばらく放置しておいたら電源も入らなくなってしまった。元々ジャンク品で買った電源、ついに壊れたようだ。だがこのままではもったいない。そこでACアダプタ形式の電源を購入した。ACアダプタは外付けの部分と、内部に設置するむき出しの基板からなる。この基板にスペーサを取り付け、接着剤で固定。ここからATX電源ケーブルを引き出す。ATX電源のコネクタからは4ピンの電源コネクタがひとつしか出ていないので分配する。棚を漁ると出てきました分配ケーブル。こんなこともあろうかと用意しておいてよかった。
で、VIA EPIA V10000ボードのまま電源を投入したら、OSはブートしないしmemtest86のCDもブートしないで吐き出すし、どうもおかしい。BIOS画面は出るのだが。
そこでマザーボード交換ですよ。今回はVIA VB7001G C7-D 1.5GHz 2GBメモリ搭載。これは元々別のMini-ITXケースに入れて動かしていたものだが、Atom330マザーボードにその座を奪われてしばらく休眠状態だったやつ。さあ、ここに取り付けるのだ。
Atom330に交換して使わなくなった理由は色々あるが、一番の問題はVB7001GのグラフィックスドライバがフルHD(1920x1080)に対応していなかったこと。これでテレビサイドPCから格下げとなったのだ。
マザーボード上のATX電源コネクタの位置が変わったせいで電源ケーブルがとどかない。棚を漁ると出てきましたATX電源延長ケーブル。こんなこともあろうかと用意しておいてよかった。
元々OSはWindowsXPをインストールしてあったので、ネットワークなど接続して動作確認。問題なし。ACアダプタは結構熱を持つ。ずっと触っていられないくらい。
プライマリマスターのIDEドライブはリムーバブルケースに入れているので、色々OSを入れ替えて実験も可能。
参考文献/Link: