◆1999年に突然竹下世界塔塔主の脳を借りて発せられた大ヲ言。しかし大ヲ言は「ショの10」を最後に途絶え、2000年も2月の半ばを過ぎた。ここで数々の大ヲ言をひとつひとつ検証してみよう。
大ヲ言は予言や預言にあらず。出勤時、帰宅時、入浴中、排泄中に突然現れる無意識からの声、阿頼耶識(アラヤシキ)のメッセージなのだ。1999年はこうなる、とわが脳内に現れる電気のパターンをここに記す。(だいじょうぶか、おれ)
ショの1
今年の年末には2000年問題対応で客先に常駐する方々も増えるであろう。だが大ヲ言はその程度のことをヲ言するのではない。
1999年末の「ゆく年くる年」の生中継が、
0時ちょうどに途切れるであろう。
このとき大ヲ言者ではないところの私は「電波少年スペシャル」をなんとなく見ていたため「ゆく年くる年」が途切れる瞬間を確認できなかった。このあと政府の発表で2000年問題はなんてことなかった宣言があったため、実際なんてことはなかったのであろう。結論は
見ていなかったのでわからないである。何事も自分の目で確認することが大切だ。
ショの2
一月六日のAppleComputerの新型パソコンの発表により、ますますカラフルなパソコンが店に溢れるであろう。だが大ヲ言はその程度のことをヲ言するのではない。
古くからのパソコンユーザーは
新型パソコンが自分の部屋に合わないことを嘆き、
買い控えが起きるであろう。
カラフルなパソコンのせいで周辺機器もカラフルになりコーディネイトに困った方も多かったであろう。しかしカラフルなパソコンを出していたメーカが半透明ではあるが地味な色のパソコンを出してくれ、しかもハイエンド向けとの触れ込みだったので、助かったものも多かったと聞く。結論は
大ヲ言は本当だった。そして私はPowerMacG4を買った。
ショの3
1997年末に買ったK6は200MHz、1998年末あたりでは400MHzのマイクロプロセッサもごく普通に入手できるようになった。ここで大ヲ言はごくごく普通の予想をしてたいへん申し訳ないのだが
1GHz動作のマイクロプロセッサを搭載したパソコンが
冬のボーナスで買えるであろう。
IntelとAMDの激しいCPU開発競争により、1999年末までには800MHzという動作周波数まで達した。一部マニアは極限まで冷却してさらなる動作周波数の向上を目指したそうだが、これはやはり一般的ではない。結論は
大ヲ言は8割当たった。
ショの4
どれも個性のないパソコン、コストダウンのためにキーボードやマウスやディスプレイの品質が落ち、選ぼうにも選びようのない昨今。この閉塞された状況はどうなるのか、ここで大ヲ言は大胆にも大ヲ言するのだが
HappyHackingキーボードを標準搭載した
ノートパソコンが出現するであろう。
ってそらあんたの願望やないの。
HappyHackingキーボードは安価なlite版が普及しつつあるようだが、いっぺん本家HappyHackingを使ってしまうともう元に戻れないダメな私になってしまうのである。そんなわけで予備にもう一枚買ってしまったのだが、結論は
大ヲ言は大外れであった。一部マニアに絶賛されること間違いなしなのになあ。
ショの5
アロマテラピーやアニマルテラピーなどの言葉を聞いたことがあるだろうか。だがあなたは本当に香りや動物と遊ぶことでリラックスできるのか。そうではないだろう。ここで大ヲ言はわかりきったことをフォントサイズを大きくして大ヲ言するのだが
パソコンを拡張、改造してストレスを解消する
マシンテラピーが流行するであろう。
箱を開けたときの新品の匂い。中古ショップやジャンク屋の匂い。人の記憶は視覚や聴覚だけではなく、嗅覚によっても呼び起こされるものだ。あの至福の時の記憶を呼び起こすべく、人はパソコンを拡張するための部品を買い集め、マシンのフタを開けて取り付け作業をするたびに、そのアロマによってリラックスするのだ。部長が奥さんに内緒でパソコンの拡張をしたという事実から導きだされる結論は
大ヲ言は近辺では大あたりであった。
ショの6
最近デュアルCPUのマシンを組み立てて悦に入っている大ヲ言者であるが、ショの5でヲ言したマシンテラピーは自作自演的に成就した。そこで調子にノって大ヲ言をするのであるが
デュアルCPUのノートパソコンが発売されるであろう。
日立あたりがBeOSを搭載してやったりして
ノートパソコンの中で最も電力を消費するのはマイクロプロセッサであり、それをふたつも付けるのはけしからんと思われるかもしれないが、ワンチップ内で並列プロセッサにしようという試みはあるのだ。(NECのMP98プレスリリース) また、SunのMAJCチップも同じようにオンチップに複数プロセッサを載せようとしている。ということで結論は
大ヲ言は非インテル系プロセッサにおいて、そのうちあたるであろう。
ショの7
暗澹たる未来を予感させる盗聴傍受法案。もはや通信の秘密は保たれなくなったことは大ヲ言者でなくとも容易に想像できるであろう。しかしそれでも大ヲ言者は大ヲ言せずにはいられない。そこで大ヲ言をするのであるが
メール盗聴傍受の現場にいちいち立ち会ってられないプロバイダが
盗聴傍受の様子をストリーム放送するであろう。
立ち会い者は世界中にいるぞ
最近のDoS攻撃により踏み台にされたサーバの設備が、当局により押収されたとの話をどこかで見た。盗聴傍受法案が施行されればこのようなことは頻繁に起きるかもしれない。プロバイダも傍受記録の提出とかで毎回サーバを止められてはいつかブチ切れて上記のようなことをするかもしれない。ということで結論は
大ヲ言があたるのを楽しみにしている。
ショの8
これは電車の中で突然思いついたのであるが、そもそもなぜ大ヲ言者たる大ヲ言者が電車通勤などしているかはさておき大ヲ言するのであるが
年末、HappyHackingキーボードと「激打」のセット商品が販売されるであろう。
ってまたあんたの願望やないの。
「激打」はヒットしたらしく、私も周囲からなぜ買わぬのかと責められたのだが、なぜ私が責められなければならないのだという話はさておき、この組み合わせは必ずや話題になる、ということで結論は
ぜひPFUダイレクトに頑張っていただきたい。
ショの9
地方出身/独身/30代ともなれば男女関係なく実家方面一族郎党から結婚の心配をされるであろう。それがまたますます心労の原因となり盆正月に帰省するのがいやになってくるという、今回大ヲ言者は自分の事のように共感して最近のテクノロジの進化を考慮に入れつつ大ヲ言をするのであるが
インターネット親族会議が開催されるであろう。
インターネットの波はようやく我が実家方面にも及びつつあり、父にいたってはパソコン部屋を用意した、ということで驚いているのだが、どんなパソコンを置いたらよいのだという相談にまだ道は遠いとの印象を受けつつ結論は
まずはデジカメあたりからはじめるのはどうかと思うのだがいかがであろうか。アルバムの公開なんかができるようになればもうじゅうぶんである。
ショの10
親族の懇願を受けてかそんなことはどうでもよく帰省した時に発見した先代の大ヲ言。これを見て私にも先代の血が受け継がれていることを認識せさるを得ないのであった。ちなみにこの日は会社にいました。
これが書かれた当時は五島勉のあれが大ブームで、具体的な日付とそう遠くない未来が示してあったためわりとまに受けてしまった。あの頃はその時がきたら妻と子供を連れて仕事をやめて実家に戻って一緒に過ごそうなどと思っていたのだが現実には妻も子供もなく仕事の工程は予言を完全に無視し私は会社にいた。結論は
夢よ、さようなら
◆もうあんな事を信じることもないだろう。だが予言は宝くじを買ったときのような、あたるかなぁあたったらどうしようといった想像をさせてくれる。そしてそういった想像は結構楽しいのだ。それを自問自答のように書き記したのが、この
だったのだ。そう、最後に大ヲ言者は現れて別れの言葉を述べる。
ごきげんよう、またあう日まで。
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