2007年6月3日(日)
教室の机を並べた場所で打ち合わせをしている。
こちらは四人。
相手も四人。
宇宙人とのファースト・コンタクトだ。
彼らは優れた文明を持っており、こちらの言語もさほど時間をかけずに解読してしまった。
私たちはアラビア数字、ローマ数字などを書いた紙を渡す。
「竹下さん」角刈りのメガネをかけたスーツ姿の宇宙人が話しかける。
みためはふつうの会社員だ。
「これらの数字はどうやって計算するのですか」ローマ数字を指して言う。
「これらは主に装飾に使われるもので計算には使われません。とにかく地球で使われている数字を書いてみたのです」
「おう、数打ちゃ当たる、というやつですね」