こんな夢を見た

2007年3月15日(木)

とある初老の男に食事に招待される。 友人のPと一緒に。 黒塗りの車。 雨の中。 連れていかれたのはレストランではなく、最新設備の整った実験室。 Pに課題が与えられる。 一時間で爆弾を作れと言うのだ。 Pは二時間を要求して爆弾作りを始めた。 初老の男と手下の黒い服の男が見守る中、赤い筒を作った。 そして白い筒。 Pは白い筒を初老の男に投げる。 白い筒からは白い蒸気が出た。 彼のいたずらだ。 初老の男は怯えを隠すように笑った。 本番の実験。 赤い筒を床に立てる。 そして起爆。 赤い筒を置いた床のタイル一個だけが破壊される。 指向性の非常に強い爆弾だ。 Pは自説を述べる。 これまでの爆弾は無関係な大勢の人を巻き込んできた。 指向性の強い爆薬を仕掛けることで、戦車などの兵器には有効で人間は避けることができるようにすべきだ、と。 初老の男はすばらしい、と讚え自分の研究室に来ないか、と誘う。 Pは好きな研究ができるなら、と受ける。 初老の男はその前にまず服装をなんとかしなきゃな、と言う。 Pはぼろぼろの学生服を着ていた。 さて、食事に行こう、と建物の外に出て黒い車に乗る。 雨。 隣をSさんが黒服に引きずられながら歩いていた。 暴力を振るわれたらしい。 さて、と初老の男。 君の返事はまだ聞いてないようだ、とこちらを向く。 手には銃。 私はうろたえる。 死にたくはないが人殺しの研究はしたくない。 待ってくれ、時間をくれと言う。 車はある工場へ向かう。 降ろされる。 ここで私を射殺するつもりだ。 そして多分Sさんも。 死をさとり妻の名前を叫ぶ。 さあ、こっちだとせまいコンクリートの部屋を銃で示される。 その部屋は、ちょうど人の頭の個所に弾丸が撃ち込まれた跡があった。 処刑部屋だ。 叫びながら初老の男に飛びかかる。 銃声。 腕をつかみ初老の男の体に向けて数発。 私は胸を撃たれた。 「道連れだ」かすれた声しかでない。 初老の男は肩を撃ち抜かれただけの様だ。 黒服の男たちは何もしない。 多分、この男の代わりはいくらでもいるのだろう。 そして私のような人物をさらってはリクルート活動を続けるだろう。 大量殺人の研究の。 力が入らなくなった。 だが、これでよかったんだ。


現実世界へ