肛門の構造


歯状線
  • 肛門縁(肛門の出口)から約1.5cm奥にある肛門と直腸の境界部分。歯状線より奥を直腸、手前を肛門と呼んでいる。

肛門
  • 痛みを感じる知覚神経がきているため、ここにできる病気は強い痛みを伴う。表面は皮膚ににた肛門上皮でおおわれているため、丈夫で出血しにくい。

直腸
  • 知覚神経がきていないため、ここにできる病気は、周囲を圧迫しない限り痛みを感じない。表面は粘膜でおおわれているため、もろく出血しやすい。

肛門小窩
  • 歯状線のところに10カ所前後あるくぼみ。その奥に肛門腺が開口する。細菌が侵入して感染が生じると、肛門周囲膿瘍から痔瘻が発生する。

内括約筋
  • 直腸の壁を作っている筋肉の下端にあたり、自律神経支配のため意識によって動かすことができないが、意識しなくても肛門を閉じていてくれるのもこの筋肉の役割である。

外括約筋
  • 脊椎神経支配のため、意識的にしめることのできる強い筋肉。

静脈叢
  • 肛門周囲に、網の目のよに存在する血管。この部分が瘤状の静脈瘤となったものが痔核である。